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NEC、エッジ向け顔認証デバイスをオンプレミス環境における小規模顔認証でも利用可能に

スタンドアロン/オンプレミス環境で利用可能にする新オプション

 日本電気株式会社(以下、NEC)は19日、「NEC 顔認証エッジデバイス」の新オプションとして、スタンドアロン/オンプレミス環境でも顔認証を利用できるようにする「エッジ照合オプション」を提供開始すると発表した。

 NEC 顔認証エッジデバイスは、NECの持つ高精度・高速な顔認証技術や、同社がさまざまな事業経験で培ったノウハウを組み込み、エッジでの高精度な顔認証を行える認証端末。コンパクトながらも、マスク対応、ライブネス検知によるなりすまし防止、人感センサーによるタッチレス起動など、顔認証に求められるさまざまなニーズに応えられるという。

 今回提供するエッジ照合オプションは、この顔認証エッジデバイスをスタンドアロン/オンプレミス環境でも運用可能にするもの。同端末では従来、クラウド環境での利用が前提となっていたが、同オプションを利用すると、初期導入時にスタンドアロン/オンプレミス環境でも顔認証が利用できるようになる。

 エッジデバイス内で閉じて顔認証するため、インターネット接続は不要で、小規模案件やPoCといったミニマムなシステム構成での運用を実現可能という。またNECでは、クラウドシステムとして本格導入する前に、小規模環境で顔認証を導入するケースにも適用できると説明している。加えて、クラウド運用に移行する場合でもエッジデバイスは継続利用でき、移行ツールも提供されるので、端末設定やデータベースへの再登録作業も容易に行えるとのことだ。

 なお、オンプレミス環境では最大5台までの顔認証エッジデバイスの接続に対応し、6台以上を接続する場合は、クラウドへの移行が必要になる。

構成イメージ