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NEC、光海底ケーブル敷設船の長期チャーター契約を英企業と締結

 日本電気株式会社(以下、NEC)は17日、英Global Marine Systemsと、約4年間にわたる光海底ケーブル敷設船のチャーター契約を締結したと発表した。これにより、海底ケーブルシステムの提供体制を強化し、世界的なデータ通信量の増加にともなう海底ケーブル敷設需要の拡大に対応していくとしている。

 NECは、50年以上にわたって海底ケーブルシステム事業を手掛けており、海底ケーブル・海底中継器・陸上の端局装置などの製造、海洋調査とルート設計、据え付け・敷設、訓練から引き渡し試験まで、すべてをシステムインテグレータとして提供してきた。

 海底ケーブル敷設船は、これまでプロジェクトごとに調達してきたが、昨今の5G普及や各国のデータセンター間でのデータ通信量の増大と、それによる海底ケーブルの敷設需要の拡大に対応するため、今回NECとして初めて、専用で使用できる敷設船を長期チャーターした。これにより、これまで以上にタイムリーかつ柔軟に海底ケーブルシステムを提供し、顧客の需要に応えていくとしている。

 NECが長期チャーターする海底ケーブル敷設船「Normand Clipper」は、全長127メートル、ケーブル積載量5000トンで、一般的なケーブル構成で約7000キロメートルの積載が可能。チャーター期間は2022年9月から2026年5月。

NECが長期チャーターする海底ケーブル敷設船「Normand Clipper」