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NTTデータエンジニアリングシステムズ、クラウド型解析ソリューション「Simulation-Space」を提供

 株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ(以下、NDES)は6日、クラウド型解析ソリューション「Simulation-Space」のサービスを11月に開始すると発表した。

 Simulation-Spaceは、NDESが構築した製造業向けアプリケーション共通プラットフォームを基盤として、エムエスシーソフトウェア株式会社(以下、MSC)の解析ソリューションをクラウドライセンスで利用できるサービス。製造業の研究、開発、設計、製造で利用される解析ソリューションをクラウド型にすることで、企業は初期投資や運用管理が不要で利用できる。

 Simulation-Spaceでは、自動車、航空、電気、建築・建設、土木、機械、造船などで利用実績のあるMSCの解析ソリューションの中から、熱流体解析「Cradle CFD(scFLOW/STREAM)」、汎用非線形有限要素解析「Marc」、汎用構造解析「MSC Nastran」、メタルフォーミングプロセスシミュレーション「Simufact Forming」の4つを提供する。

 熱流体解析「Cradle CFD(scFLOW/STREAM)」は、最先端のCFDシミュレーション/可視化ソフトウェア群で、3次元CADとの連携や強化された連成解析機能(構造、音響、電磁場、機構、伝熱、1D、AI/機械学習、最適化など)を搭載したソリューション。

 汎用非線形有限要素解析「Marc」は、静的だけでなく、動的あるいはマルチフィジックス荷重シナリオにおける製品の応答を、高精度でシミュレートするためのソリューション。

 汎用構造解析「MSC Nastran」は、強度解析・剛性解析・振動解析・非線形解析・最適化解析・疲労解析など、幅広い領域の解析に利用されるソリューション。

 メタルフォーミングプロセスシミュレーション「Simufact Forming」は、型・工具およびパーツを実物通りに表現することにより、プロセスを現実的に表現でき、金属加工テクノロジーの多くの領域をカバーできる。

 サービスは、モデル作成の環境と計算処理の環境を分けたことで、モデル作成時に負担をかけずに計算処理が実行できる。計算処理は同時に2本まで実行可能で、結果取得までの時間短縮を図れる。

 実行中の計算状況はWebブラウザーから確認でき、解析ソリューションを起動することなくタブレットやスマートフォンから確認できる。さらに、計算の開始や終了については、メールで通知される。

 契約時に解析ソリューションを選択するのではなく、全てが利用できる環境を提供。機能やオプションの制約はなく、4つの解析ソリューションを自由に利用できる。

 NDESでは、4つのラインアップの他に、MSCの解析ソリューションをSimulation-Spaceへ追加していく予定。また、今後、Simulation-Spaceの基盤である製造業向けアプリケーション共通プラットフォームを活用し、さまざまな協力会社と共に、製造業を支援するサービスに取り組んでいくとしている。