CADデータなどを共有できる製造業向けクラウドサービス「Manufacturing-Space」、最新バージョンを提供開始

　株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ（以下、NDES）は24日、ものづくり業界向けクラウドサービス「Manufacturing-Space」の最新Version 4.4をサービスインした。

　Manufacturing-Spaceは、クラウド上で3次元CADデータをはじめとした各種データを安全かつ便利に管理・活用するサービス。データ資産を守りながら社内外でデータの共有ができるとともに、専門ソフトウェアをインストールしていない端末でもCADデータなどの閲覧を可能にする。

　Version 4.4では、「類似形状検索サービス」の機能を強化。類似形状検索サービスは、3次元形状をもとに、Manufacturing-Spaceの「データコンシェルジュ」上に管理されているデータの中から、AI技術を用いて類似したCADデータを検索できる。新バージョンでは利用者からの要望を受け、検索条件に「3次元形状の体積」を追加し、より早くより条件に即したデータを絞り込めるようにした。

　また、3次元スキャナーで測定したデータを、CADデータに自動変換する「オートサーフェス」のデータ変換機能を強化。新バージョンでは、データ変換時にノイズを自動除去するよう対応し、これまで変換できなかったスキャンデータをCADデータに変換できる成功率を向上させた。

　サービスの利用料金（税別）は、類似形状検索サービスの従量課金プランは1回1000円、定額利用プランは月額3万円。オートサーフェスサービスは月額5万円（年間契約時）。NDESでは、製造業を対象に年間で60件の新規契約を目指す。