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リコー、目視の検査作業を効率化するカメラセット「RICOH フレキシブルイメージチェッカー」

 株式会社リコーは4日、機械製造業の顧客に向け、目視で行っていた検査作業を効率化するカメラセット「RICOH フレキシブルイメージチェッカー」を、10月18日に発売すると発表した。

 RICOH フレキシブルイメージチェッカーは、カメラで検査対象物を撮影すると、検査アプリが部品の欠品や完成品との相違をパターンマッチングで解析し、自動で合否判定を行う。手持ちでのカメラ撮影により、さまざまなアングルから対象物を確認でき、同時に手持ち部カバーを装着することで、傾きやブレを抑制できる。

RICOH フレキシブルイメージチェッカー

 「ハンディカメラセット」は、対象が大型で多面的な検査が必要であっても、手持ちカメラで検査エリアに突き当てながら撮影・検査が可能。「据え置きシングルカメラセット」は、検査エリアを捉える位置にカメラを固定することで、広域であっても安定して撮影・検査できる。

 形状/位置/バーコード文字列判定に使用するマスタ画像(画像データ)を検査アプリに登録し、登録したマスタ画像とカメラで撮影した画像の類似形状を抽出。類似度比較により「類似比較による形状」「相対位置」「文字列検査(バーコード)」の項目について合否判定を自動で実施、さらに検査結果のデータで、トレーサビリティ調査や分析を早期実施できる。

 さらに、国内外のリコー生産現場での使用実績から、撮影した画像に傾きやブレが生じた場合も、自動補正してパターンマッチングをかける技術を実装。リコーでの実践経験による自動補正の技術と、設置場所を選ばないフレキシブルさで、不良品の流出を抑制し、目視検査作業の効率化を実現することで、機械製造業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献する。

 製品の価格はオープン。リコーでは、最大8台の据え置きカメラで検査対象を一度で多面的に検査することが可能な「RICOH フレキシブルイメージチェッカー 据え置きマルチカメラセット」の発売を、2023年春に予定する。