ニュース

コムスクエア、GCPのシステム監視に標準対応した「パトロールクラリス Ver.6.0」を提供開始

 株式会社コムスクエアは29日、サーバー・ネットワーク機器の統合監視ソフトウェア「パトロールクラリス Ver.6.0」を提供開始した。

 新バージョンでは、Google Cloud Platform(GCP)のシステム監視に対応するアップデートを実施した。パトロールクラリスver.5.1までは、GCP上での監視にはカスタマイズ監視などコマンド系の監視を駆使する必要があったが、新バージョンではAmazon Web Services(AWS)監視やMicrosoft Azure監視と同様に、GCPの監視テンプレートをリリースした。これにより、AWS、Azure、GCPの統合監視を、パトロールクラリスで標準的に行える。GCP監視テンプレートは、Google Cloudオペレーションスイートに対応しており、GCP監視ではCloud Monitoringのメトリックを、GCPログ監視ではCloud Loggingで取得されたログを監視する。

 動作環境については、CentOS Linuxのサポート終了に伴い、OS・PHPのバージョンとデータベースが変更となった。OSは、Red Hat Enterprise Linux 8.x(x86_64)、Rocky Linux 8.x(x86_64)に対応し、コムスクエアではRocky Linux 8.6で動作を検証済み。Red Hat OSのその他バージョンについての検証は、別途有償にて個別実施する。

 ミドルウェア類は、MariaDB:10.3.x、PHP:8.0.x、Perl:5.8以上で利用が可能。旧バージョンを利用して新規OS環境を構築する場合は、有償でマイグレーションの提案・実施を行う。

 また、監視を止めずに新バージョンへのスムーズな移行を実現する、データ移行ツールも提供。現在利用中のサーバーを停止せずに、現在利用中のパトロールクラリス(Ver.3.12.0以上)から移行でき、移行完了後は、現行環境の監視が停止され、ver.6.0にて監視が開始される。データ移行ツールにより、グラフデータや設定情報など現行環境の情報は、パトロールクラリスver.6.0用のデータに変換・格納される。