ニュース

コムスクエア、サーバー・ネットワーク統合監視ソフトで各種IoTデバイスの監視を可能に

 株式会社コムスクエアは3日、エージェントレス型サーバー・ネットワーク統合監視ソフトウェア「パトロールクラリス」において、各種IoTデバイスの監視を可能にする「IoT監視モジュール」を、8月4日より販売開始すると発表した。

 パトロールクラリスは、エージェントを監視対象の機器内へ置かないエージェントレス型の監視方式を採用した統合監視ソフトウェア。サーバー、ネットワーク機器などをリモート監視でき、監視の効率化とシステムの安定稼働を支援するという。

 今回提供されるIoT監視モジュールは、産業機械の制御デバイスやセンサーをはじめ、各種IoTデバイスを監視できるようにする、パトロールクラリスのオプションモジュールで、各種IoTデバイス特有のプロトコルやコマンドに対応し、さまざまなデータ収集や異常検知を行える。

 これを利用すると、ネットワークに接続されたIoTデバイスやゲートウェイも、従来のサーバーやネットワーク機器と同様に、統合的な監視・運用が可能になるため、ITインフラ全体の運用が効率化され、コスト削減と運用品質の向上を実現するとのこと。

 なお、重要インフラを運用している某電力系施設において、サーバー、ネットワークとPLC(シーケンサー)の統合監視をすでに実現しているとした。

 今後は、PLC(シーケンサー)内部のプログラムや設定値の改ざん検知などの機能を追加予定。また、それ以外のセンサー、コントローラなどの各種IoTデバイス・ゲートウェイにも順次対応していく計画だ。

 コムスクエアでは、初年度1億円、3年目10億円の売上を目指している。

 IoT監視モジュールの価格例は、PLC監視モジュールの場合、初期費用が50万円、年間保守費用が5万円。別途、パトロールクラリスのライセンスも必要となる。