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シュナイダーエレクトリック、省スペースで災害に強いトータルITインフラソリューションを石垣市役所に導入

 シュナイダーエレクトリックは14日、沖縄県石垣市の石垣市役所に、空調、集約型UPS、環境監視システム、免震装置といったトータルITインフラソリューションを導入し、省スペースかつ災害に強いサーバールームを構築したと発表した。

 石垣市では、市民生活を支える機能の向上および災害対策として、2021年11月に新庁舎へリニューアルした。この市庁舎の移転・新築に伴って、老朽化が進んでいた市民の情報資産を守るサーバールームも一新されたが、サーバールームに大きなスペースを確保することは難しく、コンパクトにラックを設置できることや、効率的な空調管理ができること、災害に備えて冗長化できることが求められていた。

 そこで、従来の小型UPSからモジュール型UPS「Symmetra LX」に集約することで設置面積を縮小し、内部冗長化による高可用性と拡張性を実現するとともに、機器の管理負担を減らし、電力容量を最適化した。

 空調管理の面では、IT機器からの排熱をドアと天井で囲い込むコンテインメントシステム「HACS」を採用し、限られた空間で最大効率の空調を実現。さらに、温度や湿度を検知する「NetBotz」と「StruxureWare Data Center Expert」により、アナログで行っていた温度・湿度の監視の負担も減らすことができ、業務の効率化にもつながったという。

 災害対策としては、Symmetra LXでの冗長化に加えて、薄さ3mmの低コストな免振装置も、シュナイダーエレクトリックの提案により採用。空調、集約型UPS、環境監視システム、免震装置のトータルソリューションを、「EcoStruxure IT Advisor」を使って一元的に運用・管理し、災害に強い安定的なシステム稼働を実現した。

 シュナイダーエレクトリックでは今後も、多様化するシステム環境や要望にに合わせた製品やソリューションの提供を通じて、データセンターおよびサーバールームの効率的な運用に貢献していくとしている。