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丸紅情報システムズ、仮想化分散処理で開発プロセスを高速化する「Incredibuild」を販売

時間のかかる開発タスクや開発ツールのパフォーマンスを大幅に向上

 丸紅情報システムズ株式会社(以下、MSYS)は6日、インクレディビルドジャパン株式会社と代理店契約を締結し、仮想化分散処理により開発プロセスを高速化するプラットフォーム「Incredibuild」を販売開始すると発表した。

 Incredibuildは、コードのビルドやテストなど時間のかかる開発タスクや開発ツールのパフォーマンスを向上させ、開発時間の短縮を実現するプラットフォーム。ワークロードをLANやクラウド内に点在するアイドル状態のCPUへ並列に分散する「仮想化分散処理」と、前回ビルドから変更がない部分(中間ファイル等)はIncredibuild独自にキャッシュした結果を再利用する「ビルドキャッシュ」により、コンパイルやテストなど計算負荷の高いタスクを劇的に高速化できるという。

 独自の仮想化分散処理技術によって、リアルタイムにホスト環境をエミュレートしながら、ホストマシンからリモートマシンへのシームレスな処理分散を行う仕組みを搭載。作業中のマシンでも未使用のCPUリソースがあれば処理を分散でき、バックグラウンドで動作するため、CPUを供給しているマシンの作業を妨げることもないとのこと。

 導入にあたっては、コードやプロセスの変更、ハードウェアの追加は不要で、インストールしてすぐに、ビルドやコンパイルの高速化を体感できるとした。

 またテレワークが普及する中で、開発環境をクラウド化する企業も増加しているが、Incredibuildは、オフィス以外でもパフォーマンスを低下させずにクラウド上でビルドの高速化を実現可能。さらに、オンプレミスのマシンと併用する環境では、オンプレミスでインフラ変更した場合でも、クラウドのリソースを増減させることでシームレスに不足分を補充でき、柔軟性と拡張性を兼ね備えてるとしている。

1台のPC(4コア)では100分かかる処理(40プロセス)を、5台のPCで分散処理することにより、20分程度に短縮可能という