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アンチパターン、企業のSaaS提供を支援するクラウドサービス「SaaSus Platform」のβ版を公開

 株式会社アンチパターンは16日、同社が保有するSaaS開発のナレッジをクラウドサービスとして提供する「SaaSus Platform」のβ版を、7月30日に公開したと発表した。β期間中は無料で利用できるが、2022年内に正式版のリリースを予定しており、その際は有料プランが提供されるとのこと。

 アンチパターンによれば、企業がSaaSを提供する場合、SaaSを通してユーザーへ提供したい業務ナレッジにかかわる機能要件以外に、SaaSとして成り立たせるために必要なSaaS特有の要件、例えば多くの契約企業(テナント)を管理していくマルチテナンシーや、テナントにひも付くユーザーの認証機能、ユーザーのテナントやそのテナントが契約しているプランや役割(ロール)に応じた認可機能などが必要になるという。

 同社が今回発表したSaaSus Platformは、企業がSaaSを提供するために必要となるさまざまな機能を備えたクラウドサービスで、こうしたSaaS特有の要件をカバーすることによって、各企業は、本来提供したい機能要件の開発に集中できるようになり、SaaSの基本的な機能に関する開発と継続的な運用コストを削減できるとした。

 今回提供が開始されるβ版では、マルチテナントSaaSの認証、ユーザー管理、テナント管理、役割(ロール)管理、料金プラン管理といった各機能を提供。企業のビジネス担当者は、SaaSのログイン画面や料金設定、必要な役割などをWebコンソールから設定可能だ。また企業が構築したWebアプリケーションにSaaSus SDK/APIを組み込むことにより、Webコンソールで設定した内容をもとに、SaaSの基本的な機能がその企業のSaaSに組み込まれるようになっている。

 なお、SDKはまずPHP(Laravel)向けが提供され、今後、TypeScript(ブラウザおよびNode.js)、Ruby(Ruby on Rails)、Java(Spring)、Go(Echo)向けのSDKが用意される予定。またインフラとしては、Amazon Web Services(AWS)の国内リージョンを利用している。