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ソニービズネットワークスの画像判別ソリューション「ELFE on AWS」、良品の画像で不良品を検知する新機能を提供

 ソニービズネットワークス株式会社は4日、AIによる画像判別ソリューション「ELFE on AWS」において、良品の画像を用いて不良品を検知する「異常検知機能」を提供開始すると発表した。

 ELFE on AWSは、判別モデルを自動開発する技術「Evolutional Learning for Feature Extraction」を採用した画像判別AIソリューション。ソニーの独自技術により、一般的な開発手法と比較して1/100程度の教師データでのAI開発を実現できる点が特徴で、データを基に自動開発する仕組みを備えているため、AI初学者でも開発が可能になっているという。

 このELFE on AWSは、主に製造業での検査工程において、不良品の画像を活用し、良品/不良品を判定するユースケースで利用されてきたが、日本の製造現場では、技術力の高さから不良品があまり検出されず、不良品の画像収集が難しかったとのこと。またこれまでの機能では、AIの判定によって不良品が検出されても、不良品となった理由が把握できなかった点も課題だった。

 そこで今回は、ディープラーニング(深層学習)の一技術であるオートエンコーダ(自己符号化器)を利用し、良品画像を学習させるだけで不良品を判別するAIモデルの生成機能を追加した。また、この技術で行う入力と出力の差分を検出する処理により、不良品と判断された理由の特定にも活用が期待できるとしている。