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日立ソリューションズ、セキュリティ整備状況を可視化する「サイバーレジリエンス現状分析サービス」を提供

 株式会社日立ソリューションズは28日、企業のレジリエンス経営の強化を支援するサイバーレジリエンス事業を立ち上げ、企業の情報資産やサプライチェーン全体を守り、事業継続を支える「サイバーレジリエンスソリューション」の提供を開始すると発表した。

 サイバーレジリエンスソリューションは、NIST(米国国立標準技術研究所)が必要な能力として定義した「予測」「抵抗」「回復」「適応」の能力を高めまるソリューション。企業やサプライチェーンの脆弱性を可視化、サイバー攻撃に抵抗し、被害からの迅速な回復により、事業継続をワンストップで支援する。

 サイバーレジリエンスソリューションの第一弾としては、企業の事業継続に焦点をあて、これまで培ってきた知見やノウハウをもとに、人・組織、プロセス、システムの観点でセキュリティ整備状況を可視化する「サイバーレジリエンス現状分析サービス」の提供を7月29日に開始する。

 サイバーレジリエンス現状分析サービスでは、情報系システムの現状分析をはじめ、サイバーBCP策定コンサルティングやCSIRT関連コンサルティングで培ってきたノウハウや、高度な知識を有するコンサルタントがサービスを提供。NIST SP800-160 Vol.2をもとに、「予測」「抵抗」「回復」「適応」という4つの能力の視点で、顧客のサイバーレジリエンスについての状況を分析、報告し、対策の方向性を提言する。

 対象事業を特定し、人・組織、プロセス、システムについて、前述の能力を高めるNIST定義の14テクニックに関する項目を用いて、顧客へのヒアリングおよび現場観察を実施し、サイバーレジリエンス状況を把握、分析する。

 顧客におけるサイバーレジリエンスの現状や課題を、独自手法により明確にするとともに、課題への対策の方向性について報告する。対策の方向性については、日立ソリューションズのソリューションサービスなどを用いて具体的な内容とすることで、今後のセキュリティ強化ポイントを明確できるとしている。

 提供価格は個別見積もり。日立ソリューションズでは4月1日に、専任組織「サイバーレジリエンス推進センタ」を設置し、人員体制やソリューションの整備を進めており、今後はゼロトラストセキュリティを事業継続視点で強化するなど、レジリエンス経営強化を支えるソリューションを順次提供し、2024年度にサイバーレジリエンス事業で売り上げ300億円を目指すとしている。