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NECやORIGINALなど3社、来訪者の周遊促進や満足度向上などを目指した実証事業を伊勢市で実施

 日本電気株式会社(以下、NEC)、ORIGINAL Inc.(以下、ORIGINAL)、一般社団法人 日本地域国際化推進機構の3社は15日、スマートシティ伊勢推進協議会と連携し、観光を通じた伊勢市の活性化に向けた取り組みを開始すると発表した。夜間・早朝の新たな時間市場の創出、観光資源の多様化などによる来訪者の周遊促進や滞在時間の延伸、満足度向上を目指す実証事業を、伊勢市駅周辺エリアにて7月22日より開始する。期間は10月31日まで。

 この実証事業では、従来の観光に加えて、スマートシティ推進の観点からも取り組むことにより、地域の観光課題を見出し、その解決方法を探るとのこと。また、これらの取り組みを通じて観光起点の行動データ等を蓄積・分析し、地域のマーケティングデータとしても活用する。こうした、観光を軸とした地域経済の活性化によって、好循環なまちの営みを創出し、持続可能なまちづくりの実現を目指す考えだ。

 実証事業のサービスは、LINE公式アカウント「Desika:伊勢でしか」を通じて提供されるとのことで、NECのイベントDXサービス「FORESTIS」を活用し、NECと、シティガイド「タイムアウト東京」を運営するORIGINALが共同で企画開発を行う。

 具体的には、「Desika:伊勢でしか」に、タイムアウト東京編集部が独自の目線で取材・編集したガイドコンテンツ「伊勢市駅周辺でしかできないこと」を収録。来訪者の目的地が決まっていない場合でも、チャットボットが、来訪者との会話を通じて、状況に応じたおすすめの店舗や観光スポットを紹介できるようにした。さらに、伊勢市駅周辺の店舗・施設で使える特典を提供するなど、来訪者の滞在体験の向上を支援する。

「Desika:伊勢でしか」(イメージ)

 なお今回の実証事業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた、伊勢市における、旅行者のための受け入れ環境・基盤整備や地域観光資源の発掘・魅力向上を目指す観光事業施策の一環として、地元の事業者や観光協会などと協力し実施するとしている。