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NTTテクノクロスの「超高臨場映像ソリューション」が新モデルを提供、背景から被写体のみを高精度に切り出し可能に

 NTTテクノクロス株式会社は、遠隔地の臨場感をそのままに、リアルタイムでの映像配信を行える「超高臨場映像ソリューション」において、新タイプを7月25日に販売開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 超高臨場映像ソリューションは、NTTが開発した超高臨場感通信技術「Kirari!」を活用し、遠隔地で撮影されたイベントなどの空間を高臨場な映像でリアルタイムに再現するソリューション。

 今回提供開始される新タイプでは、NTTが開発した「深層学習を用いた被写体抽出技術」を用いて、カメラで撮影した映像から、AIが色のみならず被写体の形も識別し、背景から被写体のみをリアルタイムかつ高精度に切り出せるようになった。

 具体的には、被写体と背景のそれぞれの映像を「教師データ」としてAIに事前学習させることで、被写体と背景の色が類似している領域や、背景の照明効果によるあいまいな領域をAIが推論し、リアルタイムかつ高精細に被写体を抽出できる。

 また、切り出された被写体を別の空間で再現できるため、ライブ・コンサート・演劇などさまざまなシーンにおいて、これまで以上に臨場感のある演出を実現できるとしている。

 なお新タイプは、2022年夏に上演される「超歌舞伎2022 Powered by NTT」に採用される予定だ。

新タイプによる被写体抽出のイメージ