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NEC、グローバル5G事業の強化に向けOpen RAN構築事業を手掛けるAspire Technologyを買収

 日本電気株式会社(以下、NEC)は1日、通信事業者向けに5G Open RANシステムの構築事業を手掛ける、アイルランドAspire Technologyの全株式を取得する株式売買契約を締結したと発表した。買収は必要な手続きを終了した後、7月中に完了予定としている。

 2009年設立のAspire Technologyは、5G Open RANシステムの導入や最適化を目指す世界の大手通信事業者に、コンサルティングやシステム構築サービスを提供している。同社は設立当初からOpen RANを提唱しており、通信事業者/メーカー/システムインテグレーターなどが、オープンなネットワークを迅速に開発・構築・試験できる環境として、Aspire Open Networks Labを構築し、利用を促進している。

 NECでは、世界でもOpen RANの取り組みで先行しており、具体的にはOpen RANをエンドツーエンドで実現するハードウェア/ソフトウェア製品、基地局とコアネットワークを接続するトランスポート、コアネットワーク、運用の自動化/オーケストレーションを可能にするソフトウェアを提供するとともに、それらを統合するシステム構築力も有していると説明。今回の買収は、NECの5G Open RANシステムの設計・構築力を強化するものだとしている。

 NECでは、今後もエンドツーエンドのOpen RANソリューションとシステム構築力を有するリーディングプロバイダーとして、2025中期経営計画の実現に向けて、グローバル5G事業に注力していくとしている。