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ブロードリーフ、製造現場でのカイゼン活動を支援するモバイルアプリ「Mobile OTRS」

 株式会社ブロードリーフは9日、製造現場のカイゼン活動を支援する作業分析・業務最適化ソリューション「OTRS10」のモバイル版として、「Mobile OTRS」(iOS版)の提供を開始すると発表した。

 OTRS10は、映像による動作分析・時間分析などにより、生産・製造現場の作業時間短縮や省力化、コスト低減を図る作業分析/業務最適化ソフトウェア。生産ラインやタスクを進める上で、作業のバラツキを見える化し、作業の改善や問題発見のために作成する「山積み表」や、作業に熟練したスタッフとその他のスタッフの映像を比較分析し、動作の改善点を洗い出す機能などを備えている。

 今回発表されたMobile OTRSは、OTRS10が持つ分析性能はそのままに、モバイル対応を実現したスマートフォンアプリ。モバイルの特性を生かし、アプリに内蔵されたカメラ機能で撮影した映像を用いて、その場ですぐに作業の分析や動作比較などを行えるため、これまで以上にカイゼン活動の推進速度を上げられるという。

 ラインアップとしては、動画撮影・分析やOTRS10との連携機能など、基本的な機能を搭載した「Standardモデル」と、標準作業組合せ票、山積み表、リアルタイム分析など、さらに専門的な作業分析を行える「Professionalモデル」を用意した。いずれも、年額もしくは月額契約のサブスクリプション方式で提供される。

 対応環境はiOS15以降。

 なおMobile OTRSは、一般提供に先駆け、トヨタ生産方式(TPS)に基づく現場カイゼンのデジタル化を支援するツールとして、2021年6月よりトヨタ自動車の製造現場で利用されているとのことだ。

山積み表作成機能(左)と比較再生機能(右)のイメージ