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SNCSPとソラコムが協業、通信サービスを相互に活用し企業のIoTニーズに適合したサービスを提供へ

 ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォーム株式会社(以下、SNCSP)と株式会社ソラコムは24日、IoT市場の拡大を図るために協業すると発表した。

 SNCSPでは、IoTプラットフォームサービスに加え、スマートフォン向けサービスを提供するMVNO事業者に対してモバイル通信サービスを提供しており、上りの通信量が多いIoT向けサービスと、下りの通信量が多いスマートフォン向けサービスの双方を取り扱うことで、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIといった3キャリアの通信を無駄なく効率的に活用。結果として、主に上りの通信を要するIoT向け通信を低コストで提供する余力を持つという。

 一方のソラコムでは、IoTを実現するために必要となるIoTデバイスや通信、アプリケーションなどをワンストップで提供しているが、通信サービス分野では、1枚のSIMで世界140を超える国・地域で利用できるモバイル通信サービスを展開してきた。また、ひとつの国でも複数の通信キャリアでつながる広いカバレッジを持つ点や、チップ型SIM(eSIM)に対応している点も特徴とのこと。

 今回はこの両社が協業し、ソラコムがSNCSPの上り通信回線を、SNCSPがソラコムの多様なフォームファクターのSIM利用が可能なフルMVNO回線やグローバル回線を活用することで、例えば、監視カメラ、画像アップロードによるクラウドAI分析、製造段階でSIMを組み込むメーカー用途など、多岐に渡る企業のIoTニーズを満たせるようにするとした。

 なお両社では、協業によって、急激に拡大する市場のニーズを満たし、顧客企業のDX化・IoT化を支援することにより、IoT市場そのものの成長を図るとコメントしている。