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NTT Com、臨床試験で被験者や患者の主観的評価を効率的に収集する「SmartPRO」を提供
2022年5月20日 11:49
NTTコミュニケーションズ株式会社（以下、NTT Com）は20日、製薬会社や研究機関が行う臨床試験の評価精度向上を実現する「SmartPRO」を提供開始した。
SmartPROは、新薬・治療法の開発や、開発承認後の製造販売後調査において、臨床試験の一環として安全性や有効性のデータを収集して評価する際に、被験者や患者から直接得られる主観的評価（PRO：Patient Reported Outcome）の収集を実現するサービス。PROを電子化し、被験者や患者が自身のスマートフォンから回答できるePROサービスとなり、製薬会社や研究機関は、被験者や患者のPROをサービス上で閲覧やダウンロードできる。
サービスには、被験者や患者が回答を忘れた場合に実施を促すリマインド機能があるため、紙ベースの手段に比べて確実なPROの収集が可能。直感的で分かりやすいデザインで、入力漏れや入力ミスを通知するアラート機能により、タイムリーかつ信頼性の高いPROを収集できる。
サービスは、ヘルスケア分野の個人情報を安心・安全に利活用するための機能を一元的に提供する「Smart Data Platform for Healthcare」上に構築しているため、本人同意の取得やデータの安全な管理が実現されており、機微な個人情報の活用を安心・安全に行える。また、収集されたデータは暗号化され管理されているため、不正利用を防ぐことができる。遠隔地への定期的なバックアップも施されているため、災害が発生した場合でも安心・安全にデータを守ることができる。
サービスはWebブラウザー上で提供されるため、特に高齢の被験者や患者にとって負担となるアプリのインストールなど、利用開始に伴う特別な準備は不要。また、製薬会社や研究機関は、被験者や患者から受けた利用方法に関する問い合わせについて、サービスのヘルプデスクに対応を依頼できるため、ePRO利用時の運用負荷を軽減できる。
料金体系は、PROの評価項目数や回答数に応じた従量課金制のため、トータルコストを最適化できる。サービスの申し込み方法および提供料金については要問い合わせ。
NTT Comでは、SmartPROにより、入力漏れなどに対して通知をする機能などを提供することで、タイムリーかつ信頼性の高いPROの収集を実現し、臨床試験において被験者や患者が回答するデータの精度向上に貢献すると説明。また、サービスにおいて、被験者や患者が、臨床試験後も健康に関するあらゆるデータを記録できる日誌機能を、2022年度内に提供予定で、サービスで収集したデータを安心・安全に利活用することで、被験者や患者のQOL向上に貢献する新たなヘルスケアサービスを検討するとしている。
