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電通デジタルと電通コンサルティング、TableauとのコラボレーションでDX人材開発のためのワークショップを提供

 株式会社電通デジタルと株式会社電通コンサルティングは17日、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するビジュアル分析プラットフォーム「Tableau」とコラボレーションし、顧客起点の事業・サービス構想からデータ利活用までを推進するDX人材開発のためのワークショップ「DX人財育成ブートキャンプ」を提供開始した。

 電通デジタルと電通コンサルティングでは、顧客を起点とした体験価値をデジタルテクノロジーによって創造する「顧客体験DX」は、多くの企業・自治体において喫緊の対応課題になっていると説明。顧客体験DXに必要な能力、および企業内で実現するための推進力を備えた人材を育成することを目的としたワークショップとして、DX人財育成ブートキャンプを開発したとしている。

 プログラムでは、顧客体験DXの実現に必要な顧客起点で事業・サービスを成長させる知識習得に加えて、実際に社内で推進させていくための演習を多く取り入れている。さらに、データを可視化して特徴を捉える「探索型」分析に強みを持つTableauを活用することで、基本的なデータ処理能力だけでなく、判断の根拠となるデータをチーム内で共有し、リアルタイムでその変化を観察するスキルを身につけることができ、事業構想からデータ利活用まで一貫して、顧客体験DXをリードできる人材育成を目指すとしている。

プログラム内容

 プログラムは、1日6時間の研修を計2日間にわたって実施する。プログラムのうち「顧客体験DXの概要」では、現在のDXトレンドについて概観し、顧客体験DXとは何か、そして今なぜ求められるのかについて座学形式で理解を深める。

 「顧客体験DX推進人材に必要なスキル」では、顧客体験DXを実現するために必要なスキルである「デザイン思考」「エクスペリエンスデザイン」「データドリブンによる意思決定」を学習する。顧客にどのような体験を提供すべきかを構想するにあたり、基本概念である「デザイン思考」、顧客体験の課題を特定するための「エクスペリエンスデザイン」は役立つスキルとなり、またTableauを使い、目標設定・成果を計測するためのデータ取得方法を検討し、データ分析やビジネス成果を可視化、共有化する具体的なスキルを学ぶことで、「データドリブンによる意思決定」を習得する。

 「顧客体験DX推進演習」では、習得した知識やスキルを、社内で活用・推進させていくための演習を行う。「価値創造アイディエーション演習」では、事業に新たな価値を創造するためのアイディエーションを行い、続く「顧客体験DX推進ロードマップ作成演習」で、先の演習のアウトプットに基づき、アイデアを実現していくためのロードマップを、システム設計を含めて構想していく。

 電通デジタルと電通コンサルティングでは、今後も顧客起点でのデータドリブンな事業変革に向けた統合的なサポートを提供し、企業の顧客体験DX推進を支援していくとしている。