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東芝デジタルソリューションズ、エンタープライズ向けブロックチェーン「DNCWARE Blockchain+」を提供

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は9日、エンタープライズ向けプライベートブロックチェーン「DNCWARE Blockchain+」のサービスを提供開始した。

 DNCWARE Blockchain+は、東芝デジタルソリューションズのクラスタ技術に基づいたブロックチェーンを提供するサービス。アプリケーションを簡単に作成でき、ブロックチェーンネットワーク自体の管理・運用を意識することなく利用できる。

 ブロックチェーンのソフトウェア自体ではなく、複数ノードで構成されるブロックチェーンネットワークのマネージドサービスとして提供。アプリケーション開発者は、ブロックチェーンネットワークの構築、管理・運用を意識することなく、すぐに使うことができる。ブロックチェーンネットワークのノードを、アプリケーション開発者自らが用意することもできる。

 アプリケーション開発者は、ブロックチェーンネットワーク管理・運用者の承認を得ることなく、スマートコントラクトを作成・リリース(デプロイ)できる。アプリケーション開発者同士が自由にビジネスを展開できる環境を提供し、スマートコントラクトを開発するためのツールも用意している。

 東芝デジタルソリューションズでは、DNCWARE Blockchain+は同社が20年以上にわたって実績をつんできたクラスタ技術をベースにしており、同社のクラスタソフトウェアは企業の重要システムや、社会インフラシステムで導入されていると説明。そこで培ってきた、ネットワーク上の複数サーバーの連携を高度に制御するクラスタ技術を基に開発した、新たな合意形成のアルゴリズムで、高い信頼性を実現したとしている。

 また、DNCWARE Blockchain+は、「Toshiba OPEN INNOVATION PROGRAM 2021」を通じて、先行してSAMURAI Security株式会社のオンライン相続支援サービスや、ZEROBILLBANK JAPAN株式会社の物流トレーサビリティで評価を得ており、長崎市における契約事務のデジタル化など、複数の実証実験が進行中だと説明。今後、NFTの活用なども含めて、引き続きブロックチェーンの利用拡大の取り組みを進めていくとしている。

 DNCWARE Blockchain+の価格は、5万トランザクションで月額25万円(税別)から。