SaaS型バックアップ「IIJシンプルバックアップサービス」、Microsoft 365とGoogle Workspaceに対応

　株式会社インターネットイニシアティブ（以下、IIJ）は25日、オンプレミスやクラウドシステム環境のデータバックアップ／リストア（復元）機能をSaaS型で提供する「IIJシンプルバックアップサービス」において、Microsoft 365およびGoogle Workspaceのデータバックアップ機能を追加し、同日より提供開始すると発表した。

　IIJシンプルバックアップサービスは、オンプレミスや各種クラウドの物理・仮想サーバーに対して、システムイメージやデータのバックアップ、およびリストア機能を提供するクラウドサービス。Acronis社のクラウドバックアップサービス基盤「Acronis Cyber Protect Cloud」を活用しており、バックアップサーバーを構築することなく、手軽に利用を開始できるという。

　従来は、IIJ GIO、Microsoft Azure、Amazon Web Service（AWS）といったクラウドサービスに対応していたが、今回は、企業で幅広く利用されているビジネスアプリケーション、Microsoft 365とGoogle Workspaceを新たに追加した。

　ユーザー数に関係なく、バックアップ容量に応じて月額課金される料金体系のため、ユーザー単位、グループ単位、サービス単位など小規模でのバックアップが可能。SharePoint Onlineにある特定ファイルのみバックアップを取りたいといった小規模利用や、特定の部署で管理しているクラウドサービス上の業務データのみをバックアップしたいといった利用用途にも適しているとした。

　また、直感的なユーザーインターフェイスを備えているので、簡単に操作可能な点も特徴。バックアップしたいクラウドサービスを選択し、認証を行うと、同サービスと連携され管理画面にユーザグループ（テナント）が表示され、その中から必要なフォルダやグループを選択するだけでバックアップ対象の設定が完了する。復元についても、Web管理画面から簡単な操作で行えるとのこと。

　なお、Microsoft 365およびGoogle Workspaceについてはエージェントレスでの対応となっており、機器へのソフトウェアインストール作業は必要ない。

　価格（税別）は、基本料金が月額1万5000円（500GB分のデータ容量を含む）で、これを超過する場合は1GBあたり月額30円の従量課金になる。

　なお今回の機能強化に先立ち、株式会社丸ノ内ホテルにMicrosoft 365のデータバックアップ機能が先行導入され、4月より本格運用を開始しているとのことだ。