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IIJ、DRサイト構築をパッケージ化した「IIJシンプルDRソリューション」提供開始

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は30日、クラウド上に災害復旧(DR)用サイトを構築するために必要なパーツや作業をワンパッケージで提供する「IIJシンプルDRソリューション」の提供を開始した。

 IIJシンプルDRソリューションは、顧客の保有するシステムが搭載された仮想サーバーを、顧客サイトの被災時にクラウド上のDRサイトで復旧することが可能なサービス。1)DRサイトとなるクラウド、2)顧客サイトとDRサイトの仮想サーバーを同期するツール、3)DRサイトの構築作業――の3つをパッケージ化して提供する。

 DRサイトは、IIJのクラウドサービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 仮想化プラットフォーム VWシリーズ(IIJ GIO VWシリーズ)」または、Microsoft Azureが選択可能。基幹システムはIIJのクラウドサービス、価格重視の場合はMicrosoft Azureといった、用途に応じた利用ができる。

 顧客サイトとDRサイトをリアルタイムで同期するツールとしては、「Zerto Virtual Replication」を提供。初回に同期したのち、顧客サイトで稼働中の業務システムなどで生成されたデータは、差分のみDRサイトに転送される。

 DRサイトの構築については、IIJのDRチームが顧客環境のヒアリングからDRサイトへのテスト移行までを支援。ヒアリングを通じたDR全体の設計、ドキュメント作成、新環境の構築、動作確認、問い合わせ対応などを提供する。

 これにより、従来DR検討時に多くあった「高い」「難しい」「実現までに時間がかかる」といった課題を解消し、ノウハウや要員不足などで過去に検討したものの実現に至らなかった顧客も、災害復旧対策用サイトを容易に構築できるようになるとしている。

 利用料金(税別)は、クラウドサービスがIIJ GIO VWシリーズの場合で月額12万5000円、Microsoft Azureの場合で月額約3万1000円、同期ツールが仮想サーバー1台につき月額7200円。構築作業(初期費用)が仮想サーバー1台につき6万9800円。