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クライムがバックアップツール「N2WS Backup & Recovery 4.1」を販売 ランサムウェア対策機能などを強化

 株式会社クライムは12日、米N2W Softwareが開発しているマルチクラウド対応バックアップソリューション「N2WS Backup & Recovery」において、新版「同 Ver 4.1」の販売とサポートを開始したと発表した。価格は年間48万円(税別)から。

 N2WS Backup & Recoveryは、WebインターフェイスでAmazon Web Services(AWS)とMicrosoft Azure環境上でのバックアップやリカバリ、災害対策を行えるソフトウェア。Amazon EC2インスタンスやAmazon RDS/Aurora、RedShiftといったAWS環境で実行されるワークロードを、AWSネイティブのスナップショットを活用して保護できるという。

 N2WS Backup & Recoveryでは、Amazon EBSスナップショットとしてバックアップデータを保持するだけでなく、定期的に任意のストレージクラスのS3バケットへアーカイブする機能を備えているが、新版では、Amazon S3のオブジェクトロック機能と連携することで、指定した期間、EBSスナップショットを削除したり改ざんしたりできないようロック可能になった。これにより、ランサムウェア、悪意のある攻撃、不注意での削除からデータを保護できるとのこと。

 また、AWS上のSAP HANAを保護するためのネイティブサポートが発表されており、バックアップポリシーのConfiguration設定内に、Amazon EC2上に構成されたSAP HANAを意識したバックアップオプションが追加されている。SAP管理者はSAP HANAインスタンスとデータベースをわずか数分で本番状態に回復できるほか、SAP HANAの同一リージョン/別リージョンへの災害復旧を自動化可能。さらに、N2WS Backup & Recoveryのオブジェクトロック機能を利用して、不変のSAP HANAバックアップを作成することにより、企業のデータ保護目標をより正確に満たせるとしている。

 このほか、Amazon RDSのデータベースをAmazon S3、Amazon Glacier、またはGlacier Deep Archiveにアーカイブする機能も提供された。アーカイブされたデータベースは数分で本番状態に戻すことが可能だ。

 さらに新版では、Amazon FSx for NetApp ONTAPをサポートしたほか、Microsoft Azureの仮想マシンやディスクのクロスリージョン・ディザスタリカバリ(DR)に対応している。