ニュース

CTC、企業のSOC構築・運営を支援する「プライベートSOC構築支援サービス」を提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は14日、セキュリティオペレーションセンター(SOC)の構築や運営を支援する「プライベートSOC構築支援サービス」を開始した。

 プライベートSOC構築支援サービスは、企業が導入しているセキュリティ機器を監視し、収集したセキュリティログをもとに脅威を分析するサービス「CTCマネージド・セキュリティ・サービス(CTC-MSS)」から提供する。セキュリティ監視基盤(SIEM:Security Information and Event Management)には、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で稼働する「Microsoft Sentinel」を採用し、サービスを強化した。

 CTCでは、企業システムを24時間365日遠隔監視する「CTCセキュリティ・オペレーション・センター(以下、CTC-SOC)」を2014年に開設し、セキュリティの遠隔運用サービスCTC-MSSを提供している。

 今回、SIEMにMicrosoft Sentinelを採用したことで、検知対象のセキュリティ機器/サービスの網羅性を向上するとともに、1)オンプレミスのネットワークセキュリティ対策に加えて、クラウド利用やテレワークで必要となるCASB、SASE、EDRの各サービスの統一的な監視、2)インシデントの検知から管理、対応までを自動化(セキュリティオーケストレーションによる自動応答)、3)人工知能の活用によるセキュリティ業務の効率化――などのサービス強化を行った。

 また、顧客が自社固有の要件・仕様を反映したプライベートSOCを構築するニーズに対応するため、CTC-SOCで培ったノウハウを活用した「プライベートSOC構築支援サービス」では、顧客環境のSIEM立ち上げ・運用に必要となる各種サービスを提供する。今後、CTC-MSSから提供されるインシデント対応サービスや脅威情報サービスの追加を計画しており、より強度の高いセキュリティ対策を実施することが可能になるとしている。

 CTCでは、CTC-MSSをクラウドの利用やテレワークの活用を進めている企業を中心にサービスを展開し、3年間で100億円の売り上げを目指す。