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CTCがSOCを開設、セキュリティマネージドサービスを10月より提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は8日、顧客のセキュリティ機器の状況を遠隔から24時間365日体制で監視する「CTCセキュリティ・オペレーション・センター」(以下、CTC-SOC)を開設すると発表した。このリソースを利用し、緊急時の対応、機器の設定変更や運用などを一元的に行う「CTCマネージド・セキュリティ・サービス」(以下、CTC-MSS)を10月1日より開始する。

 新たに開設されるCTC-SOCは、遠隔から監視を行うための組織で、防災・防犯対策を備えたCTCのデータセンター内に設置される。今回、このCTC-SOCが中心となって、24時間365日、リアルタイムにファイアウォールやIPSといったセキュリティ機器を監視し、収集した情報をもとに脅威を分析するサービスを、CTC-MSSの名称で提供するという。

CTC-SOCのイメージ

 CTC-MSSの提供にあたっては、金融業を中心に世界で約6000社にセキュリティサービスを提供している米SilverSkyと提携し、ワールドワイドな脅威情報の収集による、グローバル企業へのサービス提供と、長年のノウハウの蓄積を生かした、幅広い製品群への対応を可能にした。

 なお、攻撃手法の分析や対応策の研究・開発を行うセキュリティアナリストを、サービス開始時点でCTC-SOCに14名配備。今後は、CTC-MSSをCTCのセキュリティ事業の中核に位置付け、継続的にアナリストの分析技術の高度化や増員を図るとともに、CTCが提供するソリューションや保守サポートサービス、クラウド/データセンターサービスなど、各種サービスとCTC-MSSとの連携を図る考えだ。

 CTCでは、セキュリティニーズの高い金融業や製造業、公共などの業種を中心にCTC-MSSを提供し、2015年度で100社への販売を目指している。

石井 一志