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Microsoftが4月の月例パッチ公開、ゼロデイ脆弱性を含む119件を修正

 日本マイクロソフト株式会社は13日、4月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Office、SharePoint、Skype for Business Server and Lync Server、Microsoft .NET、Visual Studio、Dynamics 365、Microsoft Defender for Endpoint、Microsoft Azure Site Recovery(VMwareからAzureへのディザスターリカバリー)、Microsoft Azure SDK for .NET、Microsoft On-Premises Data Gateway。また、Microsoft Edgeについては、月例の修正パッチとは別のタイミングでアップデートが行われている。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 11/10/8.1、Windows Server 2022/2019/2016/2012 R2/2012)、Dynamics 365。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで119件で、うち最大深刻度が“緊急”のものが10件。

 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、「Windows共通ログファイルシステムドライバーの特権の昇格の脆弱性(CVE-2022-24521)」については、既に脆弱性の悪用が確認されているため、マイクロソフトでは早急に更新プログラムを適用するよう呼びかけている。

 また、「Microsoftネットワークファイルシステムのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2022-24491)」「Microsoftネットワークファイルシステムのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2022-24497)」「リモートプロシージャコールランタイムのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2022-26809)」の3件については、現時点で悪用は確認されていないが、危険度が高く、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性であるため、企業組織では早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨するとしている。