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デルが法人向けクライアント製品の新ラインアップ発表、967gの軽量13インチノートPCも

 デル・テクノロジーズ株式会社は5日、法人向けクライアント製品の新ラインアップを発表し、ファッションショー形式の「The Show」と題した新製品披露イベントを、オンラインにて開催した。

 今回の発表の中で特に注目されるのは、デルの法人向けPC史上最軽量となるノートPC「Latitude 7330 Ultralight」だ。Latitude 7330 Ultralightは、マグネシウム合金を筐体に採用した13インチノートPCで、最小重量が967gと1kgを切る軽量設計になっている。

Latitude 7330 Ultralight

 冒頭のビデオメッセージにて、Dell Technologies プロダクトマネージメント モビリティ ストラテジー&マーケティング担当バイスプレジデントのMeghana Patwardhan氏は、「Latitude 7330 Ultralightは、特にモビリティ性を重視する日本の顧客を念頭に開発したもので、日本のビジネスカスタマーの期待とニーズに応えることができる製品だ」と述べた。

Dell Technologies プロダクトマネージメント モビリティ ストラテジー&マーケティング担当バイスプレジデント Meghana Patwardhan氏

 また、デル・テクノロジーズ 常務執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部長の山田千代子氏は、コロナ禍でハイブリッドワークが進む中、PCの選定基準も変化していると指摘。同社が実施した調査にて、選定基準として特に高く求められるようになったのが、「持ち運びに備えた、小型で軽量なPC」で、次いで「ビデオ会議や負荷の高い業務にも対応できるパフォーマンスの高いPC」だったと説明。

 「Latitude 7330 Ultralightは、軽量でモバイル性に優れているのみならず、ワンランク上のコラボレーションを可能にするパフォーマンスとクオリティを兼ね備えたノートPCだ」とアピールした。

デル・テクノロジーズ 常務執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部長 山田千代子氏
小型で軽量なPCが求められるようになった

 Latitude 7330 Ultralightは、米軍調達基準であるMIL規格に対応し、Latitudeの堅牢性を確保しつつ、軽量化を実現している。筐体サイズは、横306.5mm、縦199.95mm、高さ16.96mmで、最新の第12世代インテルCore vProプロセッサーを搭載、ブルーライト低減パネル(ComfortView Plus)を採用した。

 価格は22万3049円(税込・配送料込)からで、1カ月の貸し出しプログラムも企画中だという。

Latitude 7330 Ultralightの詳細

 デル・テクノロジーズ クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティング本部長の三井唯史氏は、同製品が環境に配慮した製品であることも強調。「底面部バンパーには植物由来のバイオプラスチック素材を使用し、バッテリーフレームには海洋プラスチックを利用。梱包箱には100%リサイクル素材または再生利用可能な素材を使用している」として、デルが掲げる2030年に向けたサステナビリティ目標の「ムーンショットゴール」に近づくものだとした。

デル・テクノロジーズ クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティング本部長 三井唯史氏
サステナビリティに関するトークセッションにはモデルでタレントの森泉さんが登場、「地球にやさしい行為は自分にもやさしい。住み心地の良さにつながる」とコメントした

14インチ型ワークステーションも登場

 このほかにもデルは、法人向けデスクトップPC「OptiPlex」シリーズの最新版を発表したほか、ワークステーション「Precision」シリーズの新ラインアップも発表している。

 中でも、モバイルワークステーション「Precision 5470」は、「業界最小かつ最もパワフルな14インチのモバイルワークステーションだ」(三井氏)という。「リモートワークへの移行でモバイルワークステーションのニーズが世界中で高まっている。そこでより多様な選択肢を提供しようと、待望の14インチモデルを用意した。従来の15インチ型モバイルワークステーション製品のパワーとパフォーマンスを、14インチに詰め込んだ製品だ」と三井氏は述べている。

 Precision 5470の価格は、56万7832円(税込・配送料込)からとなっている。

OptiPlex新製品
Precision新製品
Precision 5470
Precision 5470の詳細

AIベースのDell Optimizer機能も強化

 今回発表した新製品には、すべて最新のDell Optimizer機能が搭載されている。Dell Optimizerは、各ユーザーの作業方法を学習して対応するAIベースの最適化ソフトウェア。「PCやワークステーションのアプリケーションのパフォーマンス、バッテリー駆動時間、オーディオ設定をバックグラウンドで自動的に最適化するよう設計されている」と三井氏は説明する。

Dell Optimizerの新機能

 Dell Optimizerの新機能として三井氏はまず、のぞき見を防止する「Intelligent Privacy」機能を紹介。Intelligent Privacyには、背後から誰かがPCをのぞいていることを検知すると、スクリーンをぼかしたり薄暗くしたりして見づらくするのぞき見検出機能のほか、利用中のユーザーが目をそらすと画面にフィルターがセットされる、よそ見検知機能が備わっている。

 またDell Optimizerでは、複数のネットワークに同時に接続してデータやビデオのダウンロードを高速化する「ExpressConnect」や、ニューラルノイズキャンセリング技術を備えた「Intelligent Audio」も強化している。

 Intelligent Audioについて三井氏は、「自分の声はもちろん、相手の声に対してもノイズを低減するため、しっかり聞く・伝えることが可能。耳へのストレスを解消し、生産性に貢献する」とした。

イベントでは新製品を手にしたモデルがランウェイを歩いた