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インサイトテクノロジー、企業内データ活用ソリューション「インサイトデータガバナー」を発表

 株式会社インサイトテクノロジーは5日、DX推進・データ活用基盤のための新ソリューション「インサイトデータガバナー(Insight Data Governor)」を発表した。

 インサイトデータガバナーは、業務システムなどに蓄積されるデータについて、個人情報保護法など法令順守に向けたデータ統制を可能にするとともに、データの特徴や属性を自動的に解析し、データのビジネス的な意味合いや、隠れた属性、隠れた結びつきを含めて可視化するソリューション。

 搭載機能のうち「Catalog」では、マルチデータベース、マルチデータストア(csv形式やフリーテキスト形式など非構造化データを含む)のデータをすべてカタログとして一覧化・可視化できる。

 「Metadata Management」では、各種メタデータを自動的に解析し、データのビジネス的な意味合いや、隠れた属性、隠れた結びつきを含めて可視化する。また、メタデータ同士の関連性も可視化し、データ分析時のより良い判断やマスターデータ作成の効率化を図る。

 「Audit」は、データストアのアクセスログから不正な操作を即座に発見し、データアクセスの監査を実現する。システムへの負荷をかけることなく、不正行為の抑止や早期発見、情報流出時の経路発見、被害状況の早期把握が可能になる。

 「Masking」は、データに含まれる個人情報などの機密情報を自動抽出し、日本語に最適化されたマスキングアルゴリズムにより、高速で個人情報の匿名化・仮名化や機密情報の秘匿化を行うツール。本番同等で安全なデータを簡単に作成できるため、個⼈情報漏えいなどのセキュリティリスクを防ぎつつ、システム開発工数・コストの削減を可能にする。

 「Migration」は、データベース製品の変更やバージョンアップに際し、事前にSQLの互換性を評価するツール。現行のデータベースで実行されているSQLを収集し、新環境のデータベースでSQLの互換性や性能・クエリ結果の整合性を自動でテストできる。これにより、新環境で利用できるSQLと改修すべきSQLが判別でき、アプリケーションへの影響や改修コストを明確にできる。

 製品のリリーススケジュールについては、7月に「インサイトデータガバナーV1 β版」の提供を開始予定で、現在、β版のテストプログラムを企業数限定で提供している。正式版の提供は10月予定。