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ネットアップ、ランサムウェア対策パッケージを発売

 ネットアップ合同会社は3月29日、ストレージ製品とインフラ監視サービスの組み合わせにより、サイバー攻撃へのセキュリティ対策強化を支援するパッケージ「NetApp ランサムウェア対策 クイックスタート パッケージ」を発売した。製品の市場想定価格は324万円(税別)。

 パッケージは、NAS/SAN対応ストレージ製品のエントリーモデル「NetApp FAS2720」と、ITインフラの監視・ランサムウェアなどによる異常アクセスの検知を行うSaaS型クラウドサービス「Cloud Insights」を組み合わせたもの。ファイルサービスに対するサイバー攻撃を早期に検知するとともに、万が一被害が発生した際にも、影響を最小限に抑えながら迅速に復旧できるようにする。

NetApp FAS2720

 NetApp FAS2720は、ストレージOSの最新版「ONTAP 9.10.1」を搭載し、高いレベルでデータを保護するオンラインバックアップや、災害対策など、エンタープライズクラスの機能を簡単に構築できる。データ復旧用に「Snapshot」機能を標準で搭載しており、取得されたSnapshotコピーは読み取り専用のため、ランサムウェア攻撃からデータを確実に保護する。

 Cloud Insightsは、ITインフラ全体を監視・可視化してガバナンスを保持するサービス。Cloud Insightsに含まれるセキュリティ対策機能「Cloud Secure」により、内部の脅威に関する実用的な情報を提供し、データの保護を支援するとともに、ハイブリッドクラウド環境全体にわたる、すべての企業データへのアクセスを一元的に可視化および制御する。

 これらの機能により、情報システム部門のリソースが限られる中規模事業所などにおいても、堅牢なセキュリティ対策を短時間で運用開始できるとしている。