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IBM、ソフトウェアライセンスのコンプライアンスを自動化するAIOpsソリューションを発表

 米IBMは現地時間3月15日、Flexeraとのコラボレーションによる、ソフトウェアライセンスのコンプライアンスを自動化する新しいAIOpsソリューションを発表した。

 新たなソリューションは、企業のソフトウェアライセンスとリソース最適化タスクの自動化を支援するもの。IBMのアプリケーションリソース管理「Turbonomic Application Resource Management(ARM)」と、FlexeraのIT管理「Flexera One」の統合により、オンプレミスからSaaS、クラウドまでのIT資産を可視化できるようにした。

 Turbonomic ARMは、ハイブリッド環境とマルチクラウド環境全体で、アプリケーションのリソースを動的に提供することにより、アプリケーションのパフォーマンスとガバナンスを継続的にモニターし、コストを削減できる。Turbonomic ARMと、Flexera Oneのソフトウェアライセンスデータ、使用状況データ、洞察を組み合わせることで、企業はソフトウェアのコンプライアンス違反による罰則のリスクを軽減し、予想外の請求を最小限に抑えられるとしている。

 また、この統合ソリューションは、企業が全体的なコストのバランスを取る方法を見つけ、リソースがパフォーマンスのために最適化されていることを確認できるように、使用率の低い領域を特定するのにも役立つとしている。

 IBMでは、Turbonomic ARMとの新しい統合に加えて、クラウド環境とオンプレミス環境全体で、ソフトウェア、アプリケーション、およびインフラストラクチャーの資産全体をモニターおよび視覚化するために、包括的なソリューションを組織に提供する「Flexera One with IBM Observability」も立ち上げ、3月18日からSaaSソリューションとして提供を開始した。

 さらに、IBMソフトウェアのユーザーは、IBMソフトウェアのライセンス管理ツールであるILMT(IBM License Metric Tool)の代替として、Flexera One with IBM ObservabilityまたはFlexera One from FlexeraのIT資産管理コンポーネントを使用することで、IBMのソフトウェアライセンスを他のベンダーと一緒に単一のソリューションで管理できるようになった。