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IBM、ハイブリッド/マルチクラウド環境の一元的な暗号鍵管理を実現する「Unified Key Orchestrator」を提供

 米IBMは現地時間22日、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境下にまたがる暗号鍵の管理を、HSM(セキュリティ強化されたハードウェア)を活用し、一元的かつ安全な管理を実現するクラウドサービス「Unified Key Orchestrator」を提供開始した。

 新サービスは、ハイブリッドクラウド環境向けに構築されたもので、クラウドやオンプレミスに関わらず、データがどこにあっても、企業がIBMのクラウドセキュリティ機能を活用できるようにする。

 IBMでは、企業が利用するクラウドの数が多いほど、重要な企業データを保護する鍵を守り、管理するための多様なスキルがIT管理者に求められると説明。IBM Cloudで使用可能なUnified Key Orchestratorは、IBMの暗号化機能やハイブリッドクラウドにおける専門性、自動化を活用したサービスで、顧客はデータセキュリティ状況を明確に理解できるように設計されているとしている。

 このサービスにより、組織は重要なデータにアクセスできる利用者を完全に可視化および制御しながら、ハイブリッドクラウド環境全体およびデータ主権を確保する必要がある場所で、ワークロードを安全に実行できると説明。同時に、企業は個々のクラウドに関する専門知識を持つセキュリティ専門家に頼る必要がなくなり、より多くの時間とリソースを顧客に対するイノベーションの推進に費やせるとしている。