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NEC、クラウド型メールセキュリティの暗号化機能を強化 PPAPの代替ソリューションとして提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は7日、クラウド型メールセキュリティサービス「ActSecureクラウドメールセキュリティサービス」のメール暗号化機能を強化し、PPAP方式の代替ソリューションとして提供開始したと発表した。

 ActSecureクラウドメールセキュリティサービスは、ウイルスチェック機能や、標的型メール攻撃を検知するサンドボックス機能、情報漏えいを防ぐメール誤送信防止機能、添付ファイルの自動暗号化機能などを利用できるメールセキュリティサービス。クラウド型で提供されるため、DNSの設定変更(MXレコード移行)と、メールシステム(オンプレミス/クラウド問わず)の配送先MTAの設定を変更するだけで、簡単に導入できる点も特徴という。

 今回は同サービスにおいてメール暗号化機能を強化し、パスワード付Zipファイルをメールで送るとともに、同一経路にてパスワードを送信する、いわゆるPPAP方式の台外ソリューションとして提供する。

 具体的には、メール送信時に従来と同様の操作を行うだけで、ポリシーに従った暗号化を自動で行い、相手先に送信可能となった。メールの受信側は、WebブラウザでActSecureのサイトにアクセスすると、暗号化されたメールの復号が可能になる。

 なお、このメール暗号化機能は、ActSecureクラウドメールセキュリティサービスのオプション追加のみで利用可能となり、新たなソフトウェアの導入やクラウドストレージの契約など、大きな追加投資は不要。メール本体と送付するファイルも分離されないので、履歴管理が複雑化することもないという。また利用者にとっても、従来のメール運用が大きく変わらないため、利便性を維持したままセキュリティの向上が可能になるとした。