PwCコンサルティングと日本マイクロソフト、AI活用推進におけるデータ流通／利活用の拡大に向けAIデータ活用コンソーシアムと協業

　PwCコンサルティング合同会社と日本マイクロソフト株式会社は1日、AI活用推進の要となるデータ流通およびデータ利活用の拡大を目指し、一般社団法人AIデータ活用コンソーシアム（以下、AIDC）が提供するデータ取引サービス「AIDC Data Cloud」の活用促進に向け、AIDCと協業を開始すると発表した。

　今回の協業では、これまでAIの活用を困難にしていたデータの流通、共有および取引における、さまざまな課題の解決に向けて取り組むとしている。

　AIDCは、コンソーシアムの活動を通して、データ取引サービス基盤を開発・提供すると同時に、データ取引に欠かせないさまざまな課題および商流に対応した契約モデルの開発を、法律の専門家、有識者とともに進めてきた。

　AIDC Data Cloudは、データ提供者および利用者が安心して利用できるデータ取引プラットフォームとして、これまで標準契約モデルが提供されてこなかった、AI・機械学習での外部データ利用に関する取引条件に応じた契約書を作成する、動的契約テンプレートを提供する。

　協業では、日本マイクロソフトは、AIDC Data Cloud基盤の提供とともに、AIDC Data Cloudへのデータ連携（提供／取得）機能の開発支援を行い、AIDC Data Cloudと各企業との円滑な連携を支援する。

　PwCコンサルティングは、連携データの価値を最大化し、AIや機械学習を適用することで、社内外のデータを活用したビジネス課題の解決、新規ビジネス創出を支援する。さらに、AIDCのプラットフォームを企業内に構成するための、アーキテクチャ検討や実装をサポートする。

　日本マイクロソフトとPwCコンサルティングでは、AIDC Data Cloudを中心に、AIDCと連携することで、データ流通およびデータ利活用の拡大に貢献し、日本におけるデータによる社会課題の解決、ビジネスへの利活用、さらには産業横断デジタルエコシステムの実現を目指すとしている。