ニュース

NTT Com、事業共創プログラムの拠点となるワークプレイス「OPEN HUB Park」を開設

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は22日、2021年10月に開始した事業共創プログラム「OPEN HUB for Smart World(以下、OPEN HUB)」の中心的な活動拠点となるワークプレイス「OPEN HUB Park」を、東京都千代田区の大手町プレイスウエストタワー内に開設した。

 OPEN HUB Parkでは、顧客やパートナーをはじめ、NTT Com社員および社外の各分野の専門家である、200人規模の「カタリスト」が共創し、それぞれの技術や知見を掛け合わせることで、新たなビジネスを創出するとともに、社会への実装を目指す。

 事業共創プログラムにより生み出されたビジネスや社会実装の成果は、OPEN HUB Park内に設置されたスタジオや、2021年10月に開始したオウンドメディア「OPEN HUB Journal」を通じて情報発信する。また、活動コミュニティー「OPEN HUB Base」と連動し、トークイベントや会員交流イベントを通じてエコシステムを拡大するとともに、新たなビジネスの展開を図る。

OPEN HUB Park
OPEN HUBの全体感

 OPEN HUB Parkの入り口には、デジタルサイネージ「OPEN HUB Monoliths」を設置し、来訪者のインスピレーションを高揚させる体験を提供。また、共創する企業間で保有するデータを「Smart Data Platform」を活用して収集・蓄積・分析し、大画面のLEDモニター「OPEN HUB Visualizer」にビジュアライズする。

 施設内には、NTTが掲げるIOWN(Innovative Optical & Wireless Network)のほか、5GやSD-WAN/LANなど、最先端のICTインフラを配備し、創出したビジネスコンセプトを社会へ実装するための実証実験が可能。大容量、低遅延、低消費電力が特長のIOWNオールフォトニクスネットワークで、OPEN HUB Parkを含む3拠点を接続し、NTT未来ねっと研究所と共同で、世界初のSMPTE ST 2110による非圧縮8K120p映像伝送実験を実施する。

 欧州のデータ流通プラットフォーム「GAIA-X」に接続し、グローバルサプライチェーンにおけるCO2や廃棄物の排出量可視化の環境を用いて、顧客の産業機器を接続した検証も行える。また、ローカル5G、パブリック5G、双方のネットワークが利用できる環境を提供。パブリック5Gは、AGC株式会社と株式会社NTTドコモが共創した、景観を保つ5Gガラスアンテナを屋内に設置する。

 コミュニケーションの面では、共創プログラムへの参加者が、ハイブリッドワークの環境下で国内外のさまざまな地域・拠点から、円滑なコミュニケーションを実現する仕組みを提供する。

 コミュニケーションツール「OPEN HUB Window」を利用し、「CROSS LAB」をはじめ、NTTグループのイノベーション拠点と接続できる。離れた場にいる人同士が距離を気にせず、同じ場所にいるかのように対話できる。

 また、NTT Comが開発したWebRTCプラットフォーム「SkyWay」技術を活用した、遠隔操作ロボット「OPEN HUB Robot Visitors」により、場所や時間に制限されず、リアル来訪時と同じ臨場感で会議への参加やコンテンツの利用が行える。