ニュース

クラウドリスク評価「Assured」、クラウドサービス事業者のセキュリティチェック対応を効率化するサービスを無料提供

 ビジョナル・インキュベーション株式会社は15日、クラウドリスク評価「Assured」において、クラウドサービス事業者のセキュリティチェック対応を効率化するサービスを正式リリースし、無料で提供を開始した。

 Assuredは、国内外のクラウドサービスのセキュリティリスク評価情報を一元化したデータベース。各社が独自で行ってきたクラウドリスク評価業務のプロセスを、データベース上で一元管理することで、クラウドサービス利用企業とクラウドサービス事業者双方の業務効率化を実現する。

 クラウドサービス事業者はこれまで、取引先などからのセキュリティチェック依頼に対して、企業ごとに個別対応する必要があり、各社で質問項目が異なるセキュリティチェックシートに、回答担当者(開発部門やセキュリティ部門など)が都度対応するため、非常に非効率で、迅速なサービス提供を阻む一因となっていたという。

 こうした課題に対して、Assuredにおいて、クラウドサービス事業者向けにセキュリティチェック対応を効率化し、取引先などへの迅速かつ安全なクラウド提供を実現するサービスを提供する。

 クラウドサービス事業者が、複数のセキュリティフレームワーク・ガイドラインに基づいて作成されたフォーマットに回答し、自社サービスの情報を登録することで、CISAなどのセキュリティの専門資格を有するAssuredのリスク評価チームがセキュリティ対策レベルを評価し、100点満点で採点する。これにより、顧客の信頼獲得に必要なセキュリティ対策事項を把握できる。

 自社サービスのセキュリティ情報を複数名で共同管理でき、コメントや回答担当者アサイン、バージョニング機能で、点在しがちな最新のセキュリティ情報をAssured上で一元化し、漏れなくスピーディーにセキュリティ情報を取引先に提供できる。

 また、Assuredに登録したセキュリティ情報を、Assuredを利用していない取引先(クラウド利用企業)に対しても送付できる。さらに、セキュリティ情報の公開範囲を設定することにより、開示したい企業にのみ情報を公開できる機能を提供する。特許を取得している同機能により、機微なセキュリティ情報の公開範囲を自社で適切に管理しながら、顧客との信頼関係構築を実現できるとしている。