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シャープなど5者、産官学によるBeyond 5G向けIoTソリューション構築プラットフォームの研究開発を本格化
2022年2月4日 12:59
シャープ株式会社、シャープセミコンダクターイノベーション株式会社(以下、SSIC)、国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(以下、東京大学)、国立大学法人東京工業大学(以下、東京工業大学)、日本無線株式会社の5者は4日、Beyond 5G向けIoTソリューション構築プラットフォームの研究開発を本格化すると発表した。
5者は、2021年10月に国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) の委託研究の公募において、「継続的進化を可能とするBeyond 5G(B5G) IoT SoC及びIoTソリューション構築プラットホームの研究開発」が採択されたことを受け、開発環境の整備や基礎検討を進めてきた。これらの環境整備や基礎検討がおおむね完了したことから、2月から本格的な研究開発に移行するとしている。
B5Gは、第5世代移動通信システム(5G)の次の社会基盤として、2030年の商用化が見込まれている。進化の方向性として、5Gの特長(高速・大容量、低遅延、多数同時接続)の強化に加え、拡張性や超低消費電力、安全・信頼性などの簡易な端末にも採用しやすい新たな価値が加わることから、ヘルスケアやスマートシティ向けIoTソリューションなど、より幅広い分野への適用拡大が期待されているという。
5者は、IoTソリューション構築プラットフォーム実現を目的に、プラットフォームを構成するソフトウェア無線ベースバンドSoCと、ミリ波対応RF CMOSトランシーバーICの研究開発に取り組む。プラットフォームの実現により、通信規格の制定・拡張や、搭載端末に合わせた性能改善、機能開発などに柔軟に対応する開発環境を創出し、研究開発を通じて、B5Gの用途拡大・普及に寄与するとともに、B5G分野における国際競争力の獲得を目指していくとしている。
研究開発では、シャープが代表研究者となり、ミリ波帯IC/アンテナ/パッケージ一体設計技術を担当。SSICが、ソフトウェアアーキテクチャー、マイクロコントローラベースSoC、プラットフォーム用SoCハードウェアセキュリティ高度化とカスタムセキュリティ実装を担当する。
東京大学は、ソフトウェア無線による継続進化可能アーキテクチャー、プラットフォーム用SoCローカルB5G新機能(カスタムセキュリティ高度化と低消費電力化)を担当。東京工業大学は、ミリ波帯省面積低消費電力フェーズドアレイICを担当。日本無線は、DSPソフトウェア無線のL1層ソフトウェアを担当する。