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大塚商会がAIチャットボットサービスを刷新、REST APIの実装で基幹システムの情報も回答可能に

 株式会社大塚商会は、AIチャットボットサービス「たよれーる AIチャットボットサービス」を刷新し、3月1日より提供開始すると発表した。

 「たよれーる AIチャットボットサービス」は、チャットを利用して社内・社外からの問い合わせに自動対応する、チャットボットを導入・運用するサービス。チャットボットのシステムだけでなく、構築するためのノウハウをあわせて提供できる点を特徴にしている。

 今回のアップデートでは、REST APIの実装によりEAIツールとの連携を可能にした。連携したEAIツールを介し、基幹系システムの顧客情報や商品情報、売上情報などをチャットボットから直接検索・参照するといった使い方に対応するため、従来のチャットボットではできなかった変数回答を実現できるという。

 これによって利用企業は、定型的な問い合わせ対応業務の削減が見込めるので、業務を効率化できるほか、チャットボット利用者が知りたい情報をスムーズに提供可能になることから、顧客満足度の向上も期待できるとしている。

 また、IBM Cloudの「Watson Assistant」と、Googleが開発したBERTをベースとした自然言語処理の機能を実装した。BERTは事前に辞書サイトで日本語学習をしているため、AIへの学習データも短期間で作成可能。Watson Assistantへのチャットボットのシナリオ学習も管理画面から簡単に行えるので、契約から稼働までのチャットボットの構築期間が短縮されるとのこと。

 「たよれーる AIチャットボットサービス」の価格(税別)は、初期費用が21万円から、月額4万円から。

 なお同社では、現在87台のAIチャットボットを社内外で稼働させており、毎月8.6万件の問い合わせに対して自動応答を行っているとのことで、そうした社内活用で得たノウハウを生かして企業のチャットボット構築を支援するため、安心して導入を行えるとアピールしている。