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NTTドコモ、SA方式の5Gサービスを法人向けに提供開始

 株式会社NTTドコモは13日、SA(Stand Alone)方式による5Gサービス(以下、5G SA)を、法人顧客向けに全国で提供開始した。

 これまでNTTドコモでは、4Gの装置を流用したNSA(Non-Stand Alone)方式で5Gサービスを提供してきたが、新たに5G専用のコアネットワーク設備である5GC(5G-Core)と、5G基地局を組み合わせた「5G SA」を、Sub-6帯(3.7GHz帯/4.5GHz帯)を用いて提供する。

NSAとSAの設備構成の比較イメージ

 5GCを利用することで、5G SAの特徴となる、ユースケースやビジネスモデルなどのサービス単位でコアネットワークを分割して最適化するネットワークスライシング技術の実現と、モバイルブロードバンドのさらなる高度化を促進し、ネットワーク性能を生かした技術開発やサービスの提供を目指すとしている。

 5G SAは、専用のデータ通信端末と、NTTドコモの5Gソリューション、クラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」のほか、顧客のシステムなどとダイレクトに接続可能な閉域接続サービス「アクセスプレミアム」を合わせて提供する。

 サービス開始と同時に、41社の顧客と5G SAの利用に向けた準備を進める。さらに今後、さまざまな業種・業態の顧客が利用できる展開し、新たなサービスやソリューション創出による産業の発展に向け取り組んでいくとしている。

 提供エリアは全国。具体的な提供場所については、法人顧客の要望に合わせて対応する。料金や申し込み方法については要問い合わせ。

 NTTドコモでは、2022年夏に一般顧客向けに5G SAのサービス提供を目指して準備を進めていくとしている。