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NTTPC、国内2キャリア・海外約160カ国で利用できるIoT向けSIMサービス

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は、1枚のSIMで国内2キャリア、海外約160の国と地域で使える国際ローミングSIMサービス「Master'sONEモバイルマルチキャリアタイプ」と「InfoSphereモバイルマルチキャリアタイプ」(以下、マルチキャリアタイプ)を、2022年1月下旬から提供開始すると発表した。

 今回提供する「マルチキャリアタイプ」は、1枚のSIMで国内2キャリアを利用できるIoT向けSIMサービス。国内ではNTTドコモとKDDIに対応しており、通信キャリアを冗長化することで安定した通信が可能なほか、設置場所において電波の強いキャリアをSIMが自動選択する仕組みを備えているため、現地調査の手間を省け、短納期でこれまで設置していた有線回線の代替を行えるという。

 また、VPN接続するためのゲートウェイ接続料金等の追加料金が不要なため、VPNを使ったモバイル通信を安価に利用可能。さらには、海外約160の国と地域で利用できる点も特徴で、海外利用時にも現地キャリアとの契約手続きを行わずに、すぐにモバイル通信を利用できる。なお請求も一元化されており、支払い処理も省力化可能だ。

 サービスでは、SIMの発注・解約、SIMの通信量確認などをWeb上で一括して行えるカスタマーコンソールが無料提供され、現在提供中のNTTPCのSIMと統合して利用できる。

 価格(税込)は、SIM基本料金が1枚あたり月額198円、従量料金が1MBあたり5.5円から。初期費用として別途、事務手数料2178円と、1枚あたり433円のSIM発行手数料が必要なほか、発行数量にかかわらず、申し込み1回ごとに880円の配送料金がかかる。なお今回は、提供開始を記念したキャンペーンも用意されており、2022年7月31日までに利用開始した場合には、事務手数料が無料になるとのこと。

 NTTPCでは、NTTPCでは利用シーンとして、ビル、制御装置、プラント、工場などの設備監視・予防保全や、太陽光発電、エネルギー管理、残量検知、温湿度管理などのセンシング用途、またM2Mルータ、IoTゲートウェイへの組み込みなどを挙げている。