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NTTPC、IoT/M2M向けモバイルサービスで低価格プランや通信量共有プランなどを提供

SIMを管理できるAPIも公開

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は28日、IoT/M2M市場向けのモバイルサービス「Master'sONE モバイルM2M」(以下、モバイルM2M)を刷新すると発表した。ユーザーからの要望が多かった低価格プランや、複数端末で通信量をシェアできる従量プランなどを新たに提供する。

 モバイルM2Mは、各種データを収集している端末や移動体機器から、モバイル網とVPN(閉域網)またはインターネットを通じて、自社のネットワークやクラウドへと接続するIoT/M2M向けモバイルサービス。

 今回は、128kbpsを上限速度とし、月間30MBまでの通信量が含まれる低価格な「ライトプラン」を新たにラインアップした。従来のプランでは月間128MBまでで月額700円(税別)だったが、このプランは月額280円(税別)からと安価な料金で利用でき、IoT/M2M導入時の検証やテキストファイルなどの軽量データを扱う場合に適しているという。通信量が月間30MBを超えると月末まで最大速度が10kbpsとなるが、クーポンを別途購入すれば、必要なだけ増やすことが可能だ。

 クーポンの価格は100MBが100円(税別)、300MBが300円(税別)など。下りの速度を10kbpsに制限する安価な「上りクーポン」も用意されている。

 また、複数の端末で通信量を共有できる「従量プラン」も新たに提供する。契約回線全体で通信量をシェアできるため、月内の通信量を無駄なく利用可能な点がメリットという。通信量・通信速度ともに無制限で、基本料金は、端末1台あたり月間30MBの通信量を含み月額280円(税別)となり、5台の場合は合計150MBをシェアすることになる。

 また、月内の通信量を超えた場合は、1MBあたり下り1円(税別)、上り0.2円(税別)の従量課金になるとのこと。このプランではクーポンは利用できない。

 このほか、SIMの通信量確認や通信停止・再開、クーポンの購入といった制御をAPIからコントロールできる「SIM管理API」が新たに公開された。これを利用すると、ユーザーのシステムからNTTPCの帯域制御装置に通信制御命令を送信できるため、人手を介さずSIMを緊急停止するといった運用をリアルタイムで行える。また、オプションのクーポンもAPIを通じて購入可能とした。