アシスト、AIを活用したチューニングレスの発注支援システムをリテール業界向けに提供

　株式会社アシストは16日、株式会社野村総合研究所（NRI）が開発した「AI発注支援システム」を、リテール業界向けに販売開始すると発表した。

　AI発注支援システムは、AIによって需要を予測することで、商品の自動発注を実現するソリューション。小売業では、扱う商品は多岐・多品種にわたるため、需要予測の難易度が極めて高く、AIの活用にあたってデータサイエンティストが不可欠とされていたが、AI発注支援システムでは、DataRobotが提供するAIプラットフォーム「DataRobot」の活用に加えて、NRIが培ったノウハウを発注業務に組み込んでおり、従来はデータサイエンティストにしかできなかったデータ分析や数値予測を可能にしている点が特徴という。

　具体的には、アイテムごとの安全在庫、最低陳列量をシステムが自動計算し、商品特性に応じた最適な発注数を提案してくれる。もちろん、必要に応じて提案された発注数を修正することも可能で、その結果をシステムが都度学習する仕組みも備えているので、最新かつ最適な発注数を継続的に提案できるとしている。

　アシストではこのソリューションの活用によって、商品の在庫最適化と、付帯業務を含めた発注業務担当者の工数・負荷軽減を可能にするとアピールしており、今後、小売業向けに積極的に営業していく考えだ。