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アムニモ、屋外に設置可能でPoE給電に対応するLTEルーター「IoTルーター(屋外版) AR20」を販売

 横河電機グループのアムニモ株式会社は22日、屋外に設置可能でPoE給電に対応したLTEルーター「IoTルーター(屋外版) AR20」の販売を開始した。価格はオープン。

 IoTルーター(屋外版) AR20は、さまざまな産業用のシステムにおいて、顧客の機器からクラウドへのデータの送信を実現するため適した産業用LTEルーター。屋外使用を前提に設計され、ポリカーボネート製のカバーの内部に回路を実装することにより、屋外にそのまま設置できるレベルの防塵防水性能や、直射日光が当たる場所にも設置可能な広い動作温度を実現。誘導雷への対策としてSPD装置を実装し、屋外に設置されたカメラに接続して、高機能な映像ソリューションを実現できる。

 電源回路についても、外部からの電源の供給における瞬停や、大きな電圧降下やノイズなどへの耐性が強く、不安定な電源下での利用が可能。セルラー通信ネットワークの障害への対処のため、複数のSIMカードを装着でき、通信中にネットワーク障害を検知すると、すぐに別のSIMカードを使って他キャリアの通信ネットワークに切り替えることにより、短時間で通信を復旧できる。

 remot.itが提供するリモート接続サービスに対応し、PCなどを用いた簡易な構成で、産業機器の遠隔制御を実現。製品にはremote.itのクライアントアプリケーションをプレインストールしてあり、設定、利用開始までの作業を短縮できる。

 搭載する2ポートのギガビットEthernetポートはPoE給電が可能で、監視カメラや各種のセンサーなどPoEで動作する外部装置に対して、1つのケーブルによる接続で電力供給とデータの送受信を可能にする。また、アムニモが提供予定のクラウド録画サービスと併用することで、監視カメラで撮影した映像をクラウド上のストレージに録画でき、映像を用いたさまざまなソリューションを実現できる。

 クラウドアプリケーションとの連動により、保守運用の手間を軽減。アムニモがクラウドサービスとして提供するデバイス管理システムとの連携により、保守運用に関するさまざまな作業をクラウド経由で実施できる。

 例えば、自動初期設定の機能を利用すれば、本体をEthernetケーブル経由でインターネットに接続された状態で電源を入れると、デバイスの設定がすべて自動で行われる。また、フィールド設置後のファームウェア更新や設定内容の変更、トラブル解析のためのログ収集、故障交換のためのデータの引き継ぎなどの作業をクラウド経由で実施でき、接続したカメラの死活監視にも対応する。