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グレープシティ、kintone向けプラグイン「krewData」に外部ファイル入出力機能を追加

kintone外部のデータとの連携に対応、加工・集計から出力までの流れを自動化

 グレープシティ株式会社は21日、サイボウズの業務アプリ作成クラウド「kintone」向けに提供しているプラグイン「krewData(クルーデータ)」において、kintoneの外部にあるデータとクラウドストレージを介して連携できる「外部ファイル入出力機能」を追加すると発表した。

 krewDataは、kintoneアプリ間のデータを自由自在に集計・加工できるプラグイン。予算アプリ・実績アプリを結合して予実集計を行ったり、受注アプリから請求書を作成するためのデータ加工を行ったり、といった使い方が可能になっている。

 今回発表された外部ファイル入出力機能では、クラウドストレージに保存されたファイルデータをkintoneへ取り込む、kintoneのデータをクラウドストレージに出力する、といったことを可能にする機能。クラウドストレージはOneDrive/Box/Dropboxに、入出力ファイル形式はCSV形式/Excel一覧形式/Excel単票形式(入力のみ)にそれぞれ対応している。

 なおグレープシティでは同機能を提供した理由について、企業内において、やむを得ずサイロ化された情報を無理なくkintoneに集約できる仕組みを提供することで、kintoneを活用した経営管理業務やDX基盤として必要な情報共有プラットフォームの機能を拡大させるため、と説明する。

 例えば、販売管理システムや会計システムなど、別システムで頻繁に更新されるマスタデータとkintoneの同期が難しい、といった場合は、CSVファイルを所定のクラウドストレージにアップロードすると、設定したタイミングでkrewDataがファイルを自動取得し、取得したデータをkintoneアプリ内のレコードと結合して集計する、といったことが可能になる。さらに「データチェック」機能を利用すれば、データの入力漏れや誤りなどの不整合を防止できるとした。

 また、Excelで作成された請求書や工事台帳など、現場で定着しているExcel管理業務がある場合は、そうしたExcelのフォーマットが複雑なことも多く、データの成型と集計に手間がかかるため、kintoneへの集約が難しい場合が多い。こうした場合でも、外部ファイル入出力機能を利用すると、既存のExcel単票形式のまま、複数のファイルを同時にkintoneへ取り込むことが可能になるという。

 具体的には、Excelファイルを所定のクラウドストレージにアップロードすると、フォーマットを解析して、対になるアプリのフィールドに値を登録してくれるほか、明細情報もテーブルへ自動登録される。加えて、複数アプリにデータ出力が可能なため、手作業による転記ミスと工数を削減できるとのことだ。

 逆に、kintoneに蓄積されたデータを他システムで活用しようと思っても、そのままの形式では他システムとの連携が難しい場合がある。こうした際には、krewDataでデータ集計した結果をCSV/Excelファイルに自動出力し、kintoneのデータを活用したいシステムの形式に成型して、所定のクラウドストレージに直接ファイル出力することにより、kintoneで最適化された業務はそのままに、他システムとの連携を実現するとしている。