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ウイングアークとSCSK、SAPユーザー向け電帳法対応ソリューションを提供

 ウイングアーク1st株式会社とSCSK株式会社は19日、SAP ERPユーザーのクラウドマイグレーション推進に向けて協業すると発表した。両社ではこれに伴い、「SAPユーザー向け電帳法対応ソリューション」を同日より提供開始する。

 SAP ERPを利用している多くのユーザーは、2027年のSAP ERPのサポート終了に伴い、次世代ERP製品であるSAP S/4HANAへのマイグレーションを検討している。しかし、ERPの周辺アプリケーションも含めたマイグレーションを行うためには、綿密な計画の下で、段階を踏んでマイグレーションを進める必要があるという。

 また、2022年1月から改正される電子帳簿保存法(電帳法)への対応に備えて、これまで企業間で発生していた紙での帳票運用を改め、SAP ERP上でやり取りされる帳票の送信・受信をはじめとした、さまざまな業務のデジタル化を行うことなども求められているとのこと。

 こうした背景を踏まえて両社では、SAPユーザーがSAP S/4HANAから未転記伝票を登録すると、ワークフローシステムでの承認を経て、SAP S/4HANAへ自動転記できるソリューションを提供開始する。さらにワークフローでの承認後、ウイングアーク1stのドキュメント管理ソリューション「SPA」に帳票のスキャンデータを自動保管することによって、タイムスタンプが自動付与されるため、電子帳簿保存法対応で求められる真実性を確保できるとした。

 加えて、SAP S/4HANAの伝票にSPAの帳票閲覧用URLを自動で添付する機能を備えているため、電子帳簿保存法対応で求められる検索性も確保できるとしている。