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NTT-AT、SAP S/4 HANAに物品管理機能を追加する「資産管理Express」を提供

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は12日、株式会社ネットレックスの物品管理クラウドサービス「Convi.BASE」と、ERPシステム「SAP S/4HANA Cloud」の連携により、物品管理機能をピーディーに利用できるパッケージサービス「資産管理Express for SAP S/4HANA Cloud ~Powered by Convi.BASE~(以下、資産管理Express)」の提供を開始した。

 NTT-ATでは、自社での取り組みとして、RPAツール「WinActor」を活用し、SAP S/4HANA Cloudと他サブシステムとのシステム間連携と、既存システムからのデータ移行を6カ月で実施し、SAP S/4HANA Cloudを利用した基幹システムのクラウド化を実現した。さらに、Convi.BASEの導入およびWinActorを活用したSAP S/4HANA Cloudとの連携により、資産管理に伴う実稼働時間の大幅な削減や、読み取り端末をスマートデバイス対応にするなど、社内統制上の重要課題である資産管理業務の効率化を実現した。

 NTT-ATとネットレックスは、NTT-ATが実践により得た知見を、WinActorやConvi.BASEの利用者などへ提供することを目的に協業を行っており、その成果として、SAP S/4HANA Cloudに物品管理機能を追加する、資産管理Expressを提供する。

 資産管理Expressは、財務会計に強いSAP S/4HANA Cloudと、物品管理に強いConvi.BASEの連携により、資産管理に必要な一連の業務となる、「購入→資産登録→棚卸し→減価償却→除却」をシームレスに行うことができる。

 これにより、SAP S/4HANA Cloudを導入済み、もしくは導入予定で、効率的・効果的な物品管理を検討されている顧客に向け、スピーディーかつ大幅なコスト削減を可能とする管理機能の導入を支援するとしている。

 SAP S/4HANA Cloudの機能拡張には費用や時間がかかるが、物品管理に特化したConvi.BASEにより、機能拡張に必要なコストや時間の削減が可能。また、他システムとの連携を行う場合、製品選定やシステム構築に稼働がかかるが、NTT-ATは、自らのDXで得たシステム連携や製品選定などのDXノウハウを顧客に提供することで、システム連携に関わる稼働を削減するとしている。

 また、WinActorのシナリオを利用することで、さらに顧客のシステムにフィットした連携を可能にするオプションも用意する。