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キヤノンMJ、紙帳票のデジタル化を支援する「AI OCR×データ入力サービス」を提供

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は4日、紙帳票からのデジタル化を支援するBPOサービス「AI OCR×データ入力サービス」を11月1日に提供開始すると発表した。

 AI OCR×データ入力サービスは、キヤノンITソリューションズが開発したクラウド型AI-OCRソリューション「CaptureBrain」を活用した紙帳票の読み取りと、キヤノンのオペレーターによる確認作業(ベリファイ)を組み合わせたBPOサービス。

「AI OCR×データ入力サービス」の概要

 ユーザーは、請求書や納品書などの紙帳票を、複合機でスキャンしたPDFやスマートフォンで撮影したイメージデータをクラウド上にアップロードするだけで、翌日にはExcelやCSVなど編集可能な電子データを受け取れる。

 手書き帳票や、項目記載位置の異なる帳票であっても対応が可能。定型・非定型や活字・手書きの帳票のOCR処理までを一括で実行し、高い認識率により効率的なオペレーションを実現。AI-OCRのみでは不安定なデータ精度を、熟練のオペレーターにて補完することで、従来であれば必須であった、ユーザーによる納品データのチェック作業(ベリファイ)が実質不要になるとしている。

 また、AI-OCRを活用することで、スピード処理を実現。イメージデータの登録後、標準サービス基準で翌営業日にテキストデータを納品し、業務のスピードアップに貢献する。

 AI OCR×データ入力サービスの料金(税別)は、月100枚までの処理を含むスモールプランの場合で、初期費用が5万円、月額基本料が3万円。追加のデータ入力料金は1枚あたり200円。このほか、任意の帳票や個別要件にも対応可能な「スタンダードプラン」「カスタムプラン」も提供する。

 キヤノンMJでは、中小や中堅企業を中心に、AI OCR×データ入力サービスおよび関連サービスを展開することで、2023年に年間売り上げ1億円を目指す。また、今後は、製造業やサービス業、金融機関などを対象に、顧客の生産性向上を支援するデジタルソリューションとともにBPOサービスを提供し、バックオフィス業務のDXを支援していくとしている。