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富士通、DX実現に向けたアプリケーションプラットフォームを提供するクラウドサービス「Digital Application Platform」

 富士通株式会社は30日、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に向けた、アプリケーションの開発・運用プラットフォーム機能を提供するクラウドサービス「FUJITSU Hybrid IT Service Digital Application Platform(以下、Digital Application Platform)」を、10月1日に日本国内で提供開始すると発表した。

 Digital Application Platformは、業務システムにおけるコンテナ利用や、効率的なアプリケーションの開発、実行、運用が可能なプラットフォーム機能を提供するクラウドサービス。迅速かつ頻繁にアプリケーションの開発および機能や性能向上に取り組む顧客や、基幹業務のプロセス変更に伴うアプリケーションの継続的な更新に課題を抱える顧客、コンシューマー向けサービスの展開や災害対策など複数のプラットフォーム上で本格的にコンテナを利用する顧客などのニーズに合わせて、アプリケーションの開発から運用までトータルに支援する。

 迅速な開発と稼働が求められる、モバイル活用などの新規業務アプリケーションにおいて、アプリケーションの開発、実行、運用環境での作業を自動化する機能を提供し、新規開発の開始を容易にする。

 富士通のプラットフォーム構築やミドルウェア提供の実績に基づくノウハウや知見を活用し、コンテナプラットフォームからコンテナ上のミドルウェアまでトータルにサポートすることで、顧客からの問い合わせやインシデントへの迅速な対応が可能。また、基幹業務などの既存システムで、富士通がサポートするコンテナ対応ミドルウェアを利用している顧客に対しては、サービスで提供するRed Hat OpenShiftをベースとしたコンテナプラットフォームで現状のミドルウェアを利用できるため、既存アプリケーションを全面改修することなくスムーズにコンテナ化を実現する。

 また、コンテナ化したアプリケーションを管理、監視するためには、システム負荷などの状況に応じて増減するコンテナにタイムリーに対応するなど、従来と異なる運用管理の専門技術が必要となるほか、複数のコンテナプラットフォームにまたがるアプリケーションの移動や拡張により運用が複雑化など、高い技術力が必要になる。サービスでは、専門技術がなくても容易に運用できるように、コンテナ化した複数プラットフォーム上のアプリケーションを統合運用する管理機能やモニタリング機能を提供し、顧客の運用負荷を軽減する。

 富士通では、2023年度末までに1000システム以上の導入を目指す。また、今後は、Digital Application Platformを利用する顧客それぞれに対応したコンサルティング、教育、技術サポート、運用サポートのサービスを提供し、顧客のDX実現を支援するとしている。

コンテナの運用イメージ