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国内ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場、VMwareとCiscoがシェア首位を維持~IDC Japan調査

 IDC Japan株式会社は7日、SDN(Software-Defined Network)に代表されるネットワーク仮想化/自動化の主要構成要素となる、国内ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場に関する2020年のベンダーシェアを発表した。

 調査によると、国内ネットワーク仮想化/自動化市場をリードするヴイエムウェア(VMware)とシスコシステムズ(Cisco)は、クラウドシフトやネットワーク運用管理の効率化や高度化の需要を捉えながら、市場内での地位を堅持した。

 首位のヴイエムウェアは、コロナ禍においてオンプレミスデータセンターへの投資を保留する企業が相次ぐ中で、VMware Cloud on AWSに代表されるパブリッククラウド上で、ヴイエムウェア環境を稼働するソリューションにおいて、ネットワーク仮想化/自動化プラットフォームの売り上げを伸ばし、プラス成長を維持した。市場を提供形態別で分類したNVO(Network Virtualization Overlay)ソフトウェア市場においては、2020年も71.8%という圧倒的なシェアを獲得した。

 シスコシステムズも、オンプレミスデータセンターに加え、企業ネットワークにおいても投資が制限される環境でありながら、コントローラーアプライアンスでは8割を超える市場シェアを保った。企業が新規のIT投資に慎重になる中で、企業ネットワークの運用管理を省力化、効率化する企業ネットワーク向けネットワーク仮想化/自動化の需要を捉え、売り上げを伸ばすことに成功したと分析している。

 IDC Japanでは、クラウドシフトや在宅勤務の常態化などが進む「ネクストノーマル(The Next Normal:次なる常態)」において、ネットワーク運用管理者には、より高いネットワーク品質の維持と運用管理の省人化/省力化の両立が求められていると指摘。IDC Japan コミュニケーションズ グループマネージャーの草野賢一氏は、「ネットワーク仮想化/自動化技術の活用は、Day 2と呼ばれるネットワーク運用管理の効率化や高度化に移行しつつあり、ベンダーもDay 2オペレーション支援の強化に軸足を移している。IDCもベンダーのこうした戦略を支持しており、ネットワーク仮想化/自動化の価値提案としてDay 2オペレーションの効率化と高度化を打ち出していくべきである」と述べている。

国内NVOソフトウェア市場、コントローラーアプライアンス市場 ベンダー別 売上額シェア、2020年(出典:IDC Japan)