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ネオジャパン、ペーパーレス会議機能を標準搭載したグループウェア「desknet's NEO V6.1」

 株式会社ネオジャパンは1日、グループウェア「desknet's NEO」において、新版「同 バージョン6.1」を提供開始すると発表した。ペーパーレス会議を実現するための「SmartViewer」機能を搭載したほか、よくある質問の検索機能を追加したり、OAuth 2.0で保護されたメールサーバーをサポートするなど、さまざまな機能追加・改善が行われている。

 desknet's NEOは、組織の情報共有とコミュニケーションの改善、業務効率化に役立つさまざまなアプリケーションを標準搭載したグループウェア。各企業での利用法にあわせてクラウド版とパッケージ版を選択でき、柔軟な運用を可能にしている。

 新機能であるSmartViewerは、会議で用いる資料を紙に印刷せずに、PCやタブレットなどからデータで閲覧する“ペーパーレス会議”を実現するための機能。資料の準備や会議での共有・利用をサポートするためのさまざまな機能を統合し、標準機能として提供する。

 準備にあたっては、スケジュールから会議の予定にPDF形式の会議資料を添付するだけで済み、会議の参加者はスケジュールからSmartViewerをクリックするだけで、ペーパーレス会議に参加できるという。

 また、ページめくりや資料の切り替えなど、会議の進行役が行った操作は全参加者にリアルタイムで同期される仕組み。ポインターを用いて該当個所を強調したり、ペンやマウスを使って資料に手書きのメモを加えたりすることもできる。進行役は随時変更することが可能だ。一方で会議の参加者側も、進行役との同期を一時的に解除して前後のページを参照する、自分用に手書き・テキストのメモを残す、といったことが可能で、紙の資料と同じような使い方を可能にした。

 なお、資料の配布・共有は、ネットワークの負荷が高くなる画面転送方式ではなく、最初に文書ファイルを各端末にダウンロードし、端末側で内容を表示・同期する方式を採用しているので、Web会議と組み合わせて利用してもストレスなく利用できるとのこと。

 ネオジャパンでは、SmartViewerについて、別途製品を購入することなく標準機能でペーパーレス会議を実現可能な点を強調。こうした機能を活用することで、役員会議や自治体・議会など、紙資料を利用することの多い会議体をペーパーレス化し、会議運営のコスト削減を支援するとアピールした。

 さらに新版では、SmartViewer以外でもさまざまな強化が行われている。画面の右端にFAQアイコンを追加し、製品・サービスに関する質問をすばやく検索できるようにしたほか、Gmail、Microsoft 365(Outlook)をメールサーバーとして利用する際の認証方式として、OAuth 2.0を追加した。

 またスマートフォン・タブレット用モバイルアプリにおいては、アプリからインフォメーションを確認する機能や、ワークフローの確認・承認を行う機能が新たに搭載された。いずれもプッシュ通知に対応するので、迅速な確認・処理を行えるとしている。

 このほか、オプション機能である社内アプリ構築ツール「AppSuite」もアップデートされ、テンプレートの中から使いたいアプリを見つけてすぐに利用開始できる「アプリライブラリ」や、新たな部品の追加などを行った。加えて、交通費、出張費、物品購入費など、社内で行われている現金の仮払業務を支援する新アプリ「仮払管理表アプリ」も提供する。

 価格(税込)は、クラウド版の場合、desknet's NEOが1ユーザーあたり月額440円、AppSuiteが1ユーザーあたり月額352円。パッケージ版では、300ユーザー以下で利用可能なスモールライセンスの場合、desknet's NEOが100ユーザーで41万5800円、AppSuiteが100ユーザーで33万2200円となる。なお、SmartViewerは標準機能として提供されるので、いずれの場合でも追加費用なしで利用できる。