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コニカミノルタ、AIデータ需要予測クラウドサービス「AIsee powered by CJ-DMP」を提供

 コニカミノルタジャパン株式会社は19日、小売店が行う在庫管理や発注業務、販促業務の効率化・高度化に向け、AIを活用した需要予測を提供するクラウドサービス「AIsee powered by CJ-DMP(以下、AIsee)」の提供を開始した。

 AIseeは、機械学習の技術を用いて、POSによる購買データや顧客データ、商品データ、販促イベントと、気象などの外部データから、「在庫予測」「販売予測」「来場者予測」など、顧客の将来の需要を予測する。これにより、これまで担当者が経験や勘に頼っていた属人的な将来予測をAIが自動化することで、業務を効率化し、中小小売業が直面する人手不足や生産性の向上に貢献する。

 自動モデル構築により、閲覧したい予測結果を選択するだけの操作となるため、専門スキルがない担当者でも、POSデータや顧客データ、商品データ、販促イベントなどのデータを入力するだけで、簡単に将来の需要予測が利用できる。

 在庫予測データと販売予測データを組み合わせることで、売れる商品や最適な在庫が把握でき、高度な仕入れ判断が可能になる。これにより、機会ロスや廃棄ロスといった在庫ロスの削減を実現する。また、複数店舗全体の在庫を把握することで、各店舗への商品の振替など在庫回転率を上げ、経営の効率化を図ることができる。さらに、来場者数予測を用いることで、最適な人員シフトによる人件費の削減など、データを用いた効率的なコントロールを実現する。

販売予測結果 画面イメージ

 サービス開始時点では、「在庫予測」「販売予測」「来場者予測」の自動モデルを提供する。今後は順次、顧客からの要望を聞きながら予測モデルを追加していくとともに、他の視点での利点やデータの読み方など、データアナリストによる「データ分析」メニューや、データ収集業務の効率化、データのアライアンス化(データの統計的共有)などの提供を予定する。